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モン=ブラン 後編 [ローヌ=アルプ地方]

 7月14日、フランスの革命記念日のパレードは無事終了しました。


 予報では荒れた天気になる可能性も、と言っていたのですが大丈夫だったようです。


 結局、オランドさん、「雨男」にならずにすみました。


 パレードに興味のある方は→こちら


 さて、モン=ブランの後編は、シャモニーからロープウェイに乗り、モン=ブランを含むフランス・アルプスの鋭峰が見渡せるミディ針峰(Aiguille du Midi)の展望台へと向かいます。

Paris_aiguilleMidi.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年7月10日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 ミディ針峰は標高3,842メートル。


 頂上には通信用のアンテナが設置された塔が建てられています。


 ゴンドラに乗り険しい岩肌を眺めながら20分ほどすると展望台に到着。


 ここまで来ると、山々はまた違った姿を見せてくれます。


 展望台は二段構えになっています。塔のある展望台からは下の展望台がよく見えていました。


 「美しい眺めに感動しました。単なるツーリストもここまで上がって来れるんですからありがたいことです」と男性。


 毎年50万人もの観光客が訪れるそうですが、ここまでの施設を作り上げるまでには多くの忍耐と努力が必要でした。


 ロープウェイを作る工事は1909年から始まり、2つの大戦をはさんで、少しずつ距離を伸ばして行き、1955年に全体が完成しました。


 ベルナールさんは1950年から55年までの工事に参加しました。


 「当時はほとんどが人力でしたよ。それに今のように資材も豊富ではありませんでしたからねえ。高いところでの仕事でしたから危険だということは百も承知でした。落ちたら命はありません」


 工事中のベルナールさん、にっこり笑ってますが、とても笑えるような状況じゃあないですねえ〜。


 もともとは料理人としての教育しか受けておらず、高いところが専門の方ではなかったようです。


 当時は料理人の仕事がなかったので生活するためにこの仕事を選んだのだとか。


 おかげで、今では、登山家たちが雪山を登って行くのを上から眺めることができます。


 展望台にはレストランもあります。


 レストランの名前は「3842」。標高がそのまま名前になりました。


 ヨーロッパで2番目に高いところにあるレストランだそうです。

 

  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、日曜日の朝だというのに、隣の住人が大きな音でテレビを見始めたので、思い切り壁を叩いた。すると急に静かになった。しかし今度はウチのドアを叩く音が…。ドアを開けるとそこには隣の住人が立っていた。そして言った。『一体何時だと思ってるの?日曜日の朝に工事だなんてどうにかしてる!』」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

wattana

carotte さん、おはようございます。
高所にあるレストランの料金に興味があり、「Restaurant 3842 」のウェブサイトを探してみました。ランチ (Entry + Dish )で€33でした。内容がわかならいので、何とも言えませんが、高所・観光地ということからすれば高めの料金設定にならざるをえないでしょうね。英語版のサイトには、One of the highest restaurants in Europe となっていました。One of ということは、他にも最高地にあるレストランがいくつかある? とつっこみたくなりました。
by wattana (2012-07-15 04:15) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
普通なら20〜25ユーロくらいの料理でしょうか。
片道20分で行けるとなると、このレストランではなくシャモニーの町にたくさんあるレストランの中の一つに行く方が良いと思う人もいるかもしれませんし、記念にここで食べて行こうと思う人もいるかもしれませんね。こういう表現は英語でも仏語でもしますね。日本語になると最も高いのは一つしかないだろうと思ってしまいますが、どうも概念が異なるようです。
by carotte (2012-07-15 08:31) 

opas10

高所恐怖症の自分にとってはベルナールさんの写真はとても笑顔じゃいられない状況です!そしてもうひとつの驚きは、標高3,800メートルの場所にいながら半袖のポロシャツで写真を撮っている観光客でした!!
by opas10 (2012-07-15 19:19) 

carotte

opas10さん
足下になにもないというのは恐ろしいことです。訓練を受けていなくても平気な人はいるんですねえ〜。ベルナールさんはこの工事の少ない生き証人みたいな人らしいです。半袖ポロシャツいましたね。陽当たりはよさそうですが、普通ならあの格好で長くはいられないですね。
by carotte (2012-07-16 09:44) 

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