ボルム=レ=ミモザ [コート・ダジュール地方]
今月2日に大統領専用の別荘にやってきたオランド大統領。
翌日にはパートナーと共にボルム=レ=ミモザ(Bormes-les-Mimosas)を訪ね、町の人やツーリストに言葉をかけたり、一緒に写真を撮ったりしていました。
なんだかバカンスどころじゃなさそうですが、政治家にとって好感度は重要です。
さて、昨日の白黒ビデオの中に登場していた、丘の上の町ボルム=レ=ミモザですが、昨年、TF1で放送された番組の中に、南仏の町らしい姿で登場していました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年8月24日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
町の人口は7,500人弱。
丘の上にぎっしりと建てられた家々とその独特の色合い。
たびたびクレッシュのような町だと言われるそうです。
クレッシュとは、ミニチュアを使ってキリスト降誕の場面を再現したもの。
特に南仏のクレッシュは、ミニチュアの家や人形などを使って一つの町を作ってしまうほど(詳しくは以前の記事を→こちら)。
この町の建物の多くが12世紀頃に作られました。
控え壁が並んでいた建物はサン=トロフィム教会です。
「とっても素敵なところです」と散策していたカップル。
丘の上に見えていたのは、くずれかけた中世のお城。
「歴史を感じさせる町ですね。小さな通りはどこも趣があって素敵です」
「評判通りの美しい町ですよ」
坂の町は花であふれています。
それもそのはず、ここは「花のまち」の称号を獲得しています。そして最高ランクの“花4つ”に列せられています。
現在の主な産業は観光ですが、50年代までは違っていました。
当時、町の産業を支えていたのはコルク。町には3つのコルク栓の製造工房があったそうです。
コルク職人のアレックスさんは、かつての技術をいかして、コルクのお皿を作っています。
「森へ行ってコルクを切り出し乾燥させます。細工をするのはそれからです。今は仕事というより娯楽ですね。もう84歳ですから。楽しくやってますよ」
丘の上に上がれば、地中海が見渡せます。
25キロほど続く海岸線には砂浜とごつごつした岩場の両方があります。
そして、正面には、海に浮かぶ大統領の別荘。
「ここは人も少ないですからのんびりできます。残念なのは海の水がちょっと冷たいこと」と女性。
「楽に散策できますし、静かですし、いいところですよ」とリュックを背負った男性。
冬になると町の名前にあるようにミモザの黄色い花が満開になるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女のためにロマンティックなディナーを準備した。バラの花びらにロウソクに音楽……。料理もできて準備完了。しかし、大きな問題が……。彼女を招待するのを忘れた」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
コルク栓といえば、ワインのボトルには最近、天然のコルク素材ではなく、人工のコルク素材のものが増えてきています。さらに、キャップ式も多くなっています。天然のコルクの加工は技術が必要で割高なんでしょうが、天然のコルク栓を開けるのが楽しみなので、残念です。
by wattana (2012-08-05 03:49)
wattanaさん、おはようございます。
この頃、本物のコルク栓を見るのが少なくなりました。すぽっと開けてみると人工のものだったりすることが多いですね。映像に登場したおじさんの話だと、加工するまでの準備に時間もかかるみたいですから、大量生産には向かないのかもしれません。
by carotte (2012-08-05 10:23)
建物の多くが12世紀!ですか。日本だと鎌倉幕府のさらに前!!どこかの国みたいにすぐに巨大なマンションやらリゾートホテルやらの有象無象がないのでとても気持ち良いですね。リタイアしたらこういうところで暮らしたいものです!
by opas10 (2012-08-05 14:50)
opas10さん
観光地なのですが、観光で一儲けしようみたいな生々しさがないですよね。グーグルの航空写真を見ても海岸沿いにリゾート施設みたいなものも見当たらないです。花は咲き乱れてますし、やっぱりここも極楽みたいなとこですね〜。
by carotte (2012-08-06 09:40)
いいですね。行ったつもり、行ったつもり^^。
by orange (2012-08-08 21:18)
orangeさん
行った気分になっていただけたらうれしいです。^^
実際は、日本からこの町まで行くのは相当たいへんですよ〜。
by carotte (2012-08-09 09:28)