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小さな村の収穫祭 [ノルマンディー地方]

 ノルマンディー地方の海辺の小さな村ブロスヴィル(Blosseville)では、穀物の収穫が無事終わったことをお祝いして、少し変わったもので村の教会を飾るそうです。

Paris_Blosseville.jpeg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスの公共放送France 3で2012年10月7日に公開)



 お祝いの飾り付けと言えば普通はお花。


 しかし、この村の教会は、亜麻、オーツ麦、小麦などのブーケ。


 教会の壁にはしめ縄のようなものが点々と貼付けてあります。


 そして天井からは麦や亜麻のシャンデリア。


 祝いの祭りは10月の中旬に行われますが、6月くらいから準備が始められ、今が一番忙しい時です。


 担当するのは現役をリタイヤした高齢者の皆さん。


 祭壇の後方にある聖歌隊席の部分を担当した女性は、いろいろ工夫を凝らしているようです。


 パンで出来た麦もありました。夜なべして作ったものもあるそうです。


 二人掛かりで大作に挑んでいらっしゃる方々もいます。


 「大変な仕事ですよ。でもやりがいがあります」


 お祭りが終わると壊してしまうそうですが、なんだかもったいないですね。


 「また来年、いちから作るだけです」とおっしゃっていました。


 教会の壁をよく見ると、飾られているのは農作物だけではありません。


 農業で使う道具もあります。


 いやはやこの数はすごいですね。それに落ちて来たら怖い。


 そんなことがないように取り付けるのも技術が要ります。


 人口326人の小さな村には、このお祭りのおかげで遠くから見物に来る人もいるとか。


 「毎年見に来ていますよ。きれいですからね。ここまで仕上げるのにご苦労があったと思いますよ。ここが大好きになりましたよ」と女性。


 とは言うものの、この飾り付けも消滅の危機にあったそうです。


 「バカンスに来ていた人たちに材料を持って行ってお願いしたんです。そしたら、900個ものブーケを作ってくれましたよ。また来年もお願いするつもりです」


 上手いこと考えましたね。海岸で閑そうにごろごろしている人たちにお願いしない手はありません。


 こういう装飾はこの村だけだそうです。

 

 となると、やはり伝統の火を絶やさないでがんばっていただきたいですね。

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、ネットで妻に贈る花束を注文した。時間通り届けてもらうために花屋にメッセージを残した。妻は注文通り午前中に花束を受け取った。しかし、一緒に送ったカードにはこんなことが書かれてあった。『午前中には必ずお届け願います。そうでないと、妻がかんかんに怒りますんで』」


 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

道具も一緒にディスプレイするところが面白いですね。でもブーケによっては、藁人形に見えちゃうようなものもあり(笑)、農機具も五寸釘かと(笑)
by opas10 (2012-10-14 13:52) 

carotte

opas10さん
確かに、あれは藁人形。ものすごい数の藁人形が壁に打ち付けてあります ^^ 自転車やら結構重たいものを飾るみたいですから、五寸釘くらいはないとダメですね。
by carotte (2012-10-15 09:09) 

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