味覚週間2012 その8 [フランスのお菓子]
シリーズの最後はデザートで締めとなります。
フランス南東部サヴォワ地方の伝統の焼き菓子ガトー・ドゥ・サヴォワ(Gâteau de Savoie)。雪のようにふわふわっとした軽いケーキだそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年10月19日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
本日、お菓子を作ってくれるのは、サン=クリストフ=ラ=グロットにあるお宿Ferme Bonnの女将アストリッドさんです。
宿は、断崖絶壁の下にある18世紀の農家を改築したもの。石の感じといい木の感じといい、年季が入ってます。
さて、ガトー・ドゥ・サヴォワに取りかかりましょう。
材料は、卵、砂糖、小麦粉、ベーキングパウダー、塩。
まず卵の白身と黄身をわけて、白身を泡立てます。これがあるからこそ、ぶわふわの軽いお菓子になります。
黄身は砂糖を入れ混ぜ合わせます。そこに小麦粉、塩、ベーキングパウダーを加え、全体がとろりとまんべんなく混ざったところで、泡立てた白身を少しずつ加えて行きます。
出来上がった生地を、バターを塗った型に流し込みます。
これをオーブンに入れ焼きます。温度はわりに低くて、最高でも150℃まで。
焼き上がったら型から取り出し、粉砂糖をかけたら出来上がり。
形がアルザス名物のクグロフに似てます。
このケーキ、イタリアからフランス王家に嫁いで来たカトリーヌ・ドゥ・メディチが「ふわふわの軽いケーキが食べたい!」と言ったことから生まれたと言われています。
ガトー・ドゥ・サヴォワをいただく時にかかせないのが、シャルトルーズ(Chartreuse)というリキュール入りのクレーム・アングレーズ。
チョコレートソースやイチゴなどの赤い果物と一緒に食べることもあるそうです。
なんだかますます美味しそうです。
「とっても軽いお菓子です。たくさん食べても実際はそれほどでもないのがいいですね」と女性客。
フランス版のハーピバースデーを歌っていましたが、どなたかの誕生日???
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、一週間も前からがんばったおかげで、中がトロリとしたチョコレートのケーキをやっと焼き上げた。最後の仕上げにクレームアングレーズをかけるはずが、ドレッシングをかけてしまい一巻の終わり……」
VDM (Vie de merde)より
コルマールとか、アルザス地方でこれとよく似たお菓子や、そのケーキ型を売っていたなと思って拝見してしていたら、あのクグロフとは形は似ていてもちがうお菓子なんですね。ずっしりとしてなく軽い舌触りなんですね。
by yuzuhane (2012-10-23 08:29)
yuzuhaneさん
クグロフより少し丸い感じですね。それに中味が違ってるようです。クグロフはブリオッシュに近いですが、こちらはふわふわのスポンジケーキの感じです。
by carotte (2012-10-24 13:21)
相変わらずどうでもいいモノに目が行ってしまうのですが(笑)、ミキサーがなんとKENWOODでした。車載機器や無線の会社だと思っていたら、欧州では調理器具まで売っていたとは!
by opas10 (2012-10-28 11:16)
opas10さん
私の場合、KENWOODと言えばステレオなどのオーディオ器機が頭に浮かびます。そう言われると、ヨーロッパに行ったとき、あれ、こんなもの作ってたんだと思ったことがありました。家電も作ってたんですね。
by carotte (2012-10-29 09:52)