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黒トリュフ人工栽培 [フランスのグルメ]

 フランス料理のごちそうに必ず登場するのがトリュフ


 現在、各地でトリュフ市が開かれていますが、フランス西部トゥール地方は何世紀も前から有数の黒トリュフの産地として知られています。


 ここのトリュフは人工栽培です。

Paris_Chinon.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年11月22日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら



 シノン城のある町シノン(Chinon)。


 11月末は、トリュフが生まれる元となるブナ科のホワイト・オークを植えるのに最適の時期です。


 植える前に適した土地がどうか検査薬を数滴たらして検査します。


 ブクブクと泡のようなものが出てきたら、ここの土壌が石灰質だという証拠。これならここにホワイト・オークを植えても大丈夫です。


 こうして植えておけば寒い冬の間に地下で根をはり、春には期待通りに成長してくれるのだそうです。


 1メートルおきに植えられている茶色の葉のオークは今年で5年目。


 その手前の青々としたオークは13年目。ここまでになるとやっとトリュフを作ってくれます。しかし、まだまだ小さいとか。


 大きなトリュフが出来るまでにはとんでもない時間がかかるようです。


 そして、必ず剪定をしなくてはいけません。木が大きくなり過ぎると、トリュフはできないそうです。


 この剪定、日本の盆栽の手入れと同じ手法だそうです。


 ホワイト・オークを植え始めて15年。今では400ヘクタールものトリュフ園(?)に成長しました。費用は共同出資で賄われたようです。


 その結果、昨年は1トンのトリュフを収穫することができました。


 トリュフの収穫にはブタを使うと言われていますが、現代ではほとんどが犬だそうです。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日になって気がついたのだが、夫は仕事から帰って来ると、まず最初にペットの犬にキスをする」


 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 6

opas10

ホワイトオークが成長するには随分と長い時間がかかるんですね。あの小さなオークでも13年ですか!!美味探究に賭ける人間の根気はスゴイですね!!
by opas10 (2012-11-23 12:24) 

orange

なんとも不思議な食べ物ですね。
始めて食した人はどんな感動を感じたのでしょうね。
探してみたいですねぇ。林の中で…
by orange (2012-11-23 20:46) 

yuzuhane

できるまでに時間も手もかかるからこその貴重品なんでしょうね。恥ずかしながらこうしてトリュフができるということ知りませんでした。
by yuzuhane (2012-11-23 22:53) 

carotte

opas10さん
トリュフを宿してくれるホワイトオークに育てるまでは大変そうです。野生をの見つけるのも、栽培するのも楽じゃないですね。香りもさることながら、その辺りがまた珍重される所以なのかもしれません。
by carotte (2012-11-24 10:38) 

carotte

orangeさん
あれを最初に食べた人がいるんですもんね。こりゃうまい!と思ったから、こうして今も食べられてるんですよね。当方は、過去に数回食べたことがあるはずなのですが、お味の方は忘却のかなたです。^^;
by carotte (2012-11-24 10:40) 

carotte

yuzuhaneさん
私も人工栽培の様子を見たのはこれが初めてです。なかなか手がかかりますね。木を植えてそのまま待っていればトリュフが宿ってくれるというわけじゃないんですね。
by carotte (2012-11-24 10:42) 

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