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ウサギの害は猟師のせい? [トピックニュース]

 フランス南西部シャラント=マリティム県のサン=メダール村のワイン農家が、ウサギを穫らない猟師はけしからん!と裁判に訴えました。

Paris_StMedard.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局francetvinfoで2012年11月26日に放送)



 夜のブドウ畑。冷たい雨をものともせずをウサギが走り回っています。


 「向こうの通りを20匹くらいのウサギが横切ってやってくるのが見えました」とワイン農家のセルジュさん。


 翌朝、明るくなった頃に畑に行ってみると、ウサギがブドウの木の根元をかじっていました。こうなるとブドウは枯れてしまいます。


 セルジュさん、こうなったのはウサギの繁殖を野放しにしている村の猟師のせいだと訴えを起こし、21,000ユーロ(230万円ほど)の賠償金を要求しています。


 こんな裁判が成り立つのかと疑問になりますが、フランスの猟師は、ジビエの管理をするのが義務づけられているのだそうです。


 セルジュさんにとっては、猟師はこの義務を果たしてないというわけです。


 猟師にも言い分があります。


 「ウサギの身代わりになって猟師が罪を償うなんておかしな話さ。要は金の問題なんだよ」と村の猟師。


 猟師からすれば、ブドウ畑を守るのはワイン農家の仕事。自分たちで守ればいいじゃないかというわけです。


 「ここは網で保護してありますよ。こうしていれば問題はないはずです」と猟師。


 ジビエが繁殖しすぎたためか、猟師協会が農家から訴えられるケースが増えてきました。


 昨年、協会は総額5000万ユーロ(約55億円)もの賠償金を支払ったそうです。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、義理の母のところで夕食を食べた。夕食の最中に、僕たち夫婦に子供がなかなか出来ないという話になった。すると母が言った。『ウサギだったら、たいてい父親を変えればうまく行くんだけどね』」


 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

yuzuhane

確かに夜の畑を走りまっていましたね。かわいいとか言ってられないですね。ウサギってブドウの木とかかじるんだな・・と。訴えられた猟師さんの言い分も、ブドウの木をやられた農家の方の気持ちも両方わかりますね。そしてウサギは走る…と。
by yuzuhane (2012-11-28 09:14) 

carotte

yuzuhaneさん
ウサギがブドウの木をかじるなんて初めて聞きました。どちらの言い分ももっともな気がします。この裁判、どのような判決になるのか気になります。
脱兎のごとくと言いますが、さすがにウサギですね。あの早さで走られては捕まえられません。
by carotte (2012-11-29 01:19) 

opas10

フランスではまだ猟師が職業として成立するほどジビエがいるんですね!carotteさまはブドウを飲むだけでなく、木まで齧っていたとは(笑)。
by opas10 (2012-12-09 11:45) 

carotte

opas10さん
私の仲間がこんな悪さをしているとは....^^;
この訴訟、その後どうなったから知りたいのですが、どこにもお知らせがでてきません。やはりブドウ農家に軍配があがりそうな気がします。
by carotte (2012-12-10 09:53) 

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