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リュキュリュス [フランスの郷土料理]

 フランス北部、ベルギーとの国境も近いヴァレンシエンヌ(Vallenciennes)では、この土地にしかないある料理がクリスマスの時期になると人気だそうです。


 料理の名前はリュキュリュス(Lucullus)。今から82年前にヴァランシエンヌで生まれました。

Paris_Vallenciennes.jpg

  下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2012年12月18日に放送)




 リュキュリュスはテリーヌの名前。


 1930年、ハム・ソーセージを売っていたお店の主人が発明しました。


 何層にもなったテリーヌは、お菓子のミルフイユのように見えます。


 リュキュリュスは、愛好協会もできるほど地元では大切にされています。昔風の帽子をかぶった方々がそのメンバー。


 「これは、牛タンとフォワグラが一つになったテリーヌです。口に入れると、これらの2つが溶け合うんです」とメンバーの一人。


 「これは普通に日々の食事でいただく料理です。もちろん、クリスマスには特によく食べられます。家族が集まって食べる特別な日ですからね。どこにも引けを取らない地元の料理です」と料理人とおぼしき男性。


 では、リュキュリュスはどのようにして作られるのでしょう?製造工場を訪ねました。


 ここでは10人ほどの従業員が、年間25トンのリュキュリュスを製造しています。


 作り方は、型に牛タンの薫製を敷き、生クリームの絞り器のようなものでフォワグラペーストを絞り出します。


 これを何度も繰り返すと、ミルフイユのようなテリーヌが出来上がります。


 「牛タンはブナの木を使ってスモークされています。こうやってすべて従業員の手作業で一つ一つ作られます。代々引き継がれて来たやり方です。現在で3代目になります」と工場長。


 この時期になると買い求めにやってくるお客さまの数も多くなります。


 「パリに住んでる子供たちに頼まれました」


 「パリではどの店にも置いてないんです。だから本当の意味での郷土料理なんです」


 ヴァランシエンヌでは、リュキュリュスは一年中お店に並んでいるそうです。


 因にリュキュリュスはローマ時代の武将の名前。豪華で新しい料理が好きだったことで知られるそうです。

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、テレビを見ながら母と食事をした。私が食べ物を喉に詰まらせ咳き込んだのに、母は少しも気にせずテレビのボリュームを上げた。咳で音が聞こえなくなったからだ」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

牛タンとフォアグラとは、意外な組み合わせです!製造工程を見ていると、フォアグラを絞り出すのが大変そうですね。
by opas10 (2012-12-23 15:42) 

carotte

opas10さん
組み合わせが変わってますね。こんな料理があるとは知りませんでした。TF1もいろいろ探し出してくるものです。フォワグラを絞り出すのはかなりの力が入りそうです。
by carotte (2012-12-24 11:14) 

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