X'masのごちそう その4 [フランスのグルメ]
シリーズの四回目は、AOC付きブレス産鶏肉。フランスでブレス産の鶏肉と言えばごちそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年12月19日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
これまでも何度も当ブログで登場しましたが、生きて動いているブレス産の鶏の映像は初めてです。
そして、鶏肉でAOCが付いているのはこのブレス産のだけ。
通常の鶏より2〜3倍長い期間、このように野外で放し飼いにされます。
「まだ若い鶏は暖かくなる春まで室内で飼育します」と農家の方。
静かで暖かそうな鶏小屋。エサはミルク、トウモロコシ、麦。
この時に脂肪が付き、肉付きが良くなり、ブレス鶏独特の柔らかい肉になります。
こうして育てられた鶏が出荷される時には、白い布に包まれます。
「こうやって締め付けて空気に触れさせないようにすることで保ちが良くなりますし、肉をジューシーに保つことができます」
お値段の方はと言えば、去勢された雄鶏が1キロあたり35ユーロ、若い雌鶏が15ユーロほど。
家禽はわりに手頃な値段で売られているせいか、不況知らずでよく売れるそうです。
市場の方の話によると、種類も豊富なようです。
この鶏を使ってTF1専属のシェフが作ったくれたのが、リースリング仕立てのブレス産雌鶏とカボチャのクリームソースとモリーユ茸。
なべにリースリングワインを注ぎ、鶏を入れ煮て行きます。
火が通ったところで、肉を柔らかくとろっとした感じに保つためにもう一度白ワインを加えます。
ソースはカボチャのソース。煮汁をつかってカボチャと合わせます。
最後にモリーユ茸を盛りつけたらできあがり。
この料理、ブレス産でない鶏にも応用できるとか。
鶏と白ワインとカボチャがあれば、自宅でも作れそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、冷蔵庫から氷を取り出そうとして、足に一ヶ月もギブスをするという大けがをおってしまった。冷蔵庫を開けたとたん、凍った鶏の塊が落ちて来たのだ」
VDM (Vie de merde)より
最後の料理、鳥皮が美味しそうです!!やはりクリスマスのご馳走はチキンですね~。
by opas10 (2012-12-24 13:33)
今日は以前こちらで紹介されていたガストン・ジェラール風とり肉をorange流アレンジで頂きましたよ。(blogにupしています)事後承諾ですが、carotteさんのお名前を引用しています。お許しください。
フランスでは、クリスマスはやはりとり料理なのでしょうか?
かなり広い敷地での放し飼い、穏やかなお顔のオーナーさん(?)のんびりとした雰囲気が伝わって来ます。
by orange (2012-12-24 22:52)
opas10さん
これ、簡単に作れて美味しそうな料理です。やはり鶏は白ワインで煮るのがいいんでしょうね。ふと考えてみるとアメリカではクリスマスは七面鳥ですが、フランスはあまり七面鳥とは言わないですね。普通の鶏を食べるみたいです。
by carotte (2012-12-25 09:33)
orangeさん
さきほど拝見してきましたよ〜。美味しそうでした。わりに手がかからず、それでいて美味しく食べられる一品ですよね。クリスマスにはちょうど良い料理かもしれません。
フランスの場合、クリスマスのごちそうと言うと、カキ、フォワグラ、サーモンが最初に登場するので、鶏は5番手か6番手あたりかもしれません。でも、鶏は手軽なので、実際には一番食べられているかもしれません。
by carotte (2012-12-25 09:47)