雪山の小さな村 その1 [ローヌ=アルプ地方]
今日から3回シリーズで、雪山の中にひっそりとたたずむフランス南東部の小さな村を訪ねます。
第一回目の今日は、サヴォワ県のモンサペ(Montsapey)(下記地図の青印)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年1月7日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
雪道をどんどん下って行くと、雪をかぶったモンサペの家々の屋根が見えてきます。
まずは村のお宝を拝見。村のお宝は教会です。
扉を開けて中に入ると・・・・・・まばゆいばかりの美しさ。
こんな美しい教会がこんな雪深い村にあるとは!
ここまできれいに修復・保存されているのは村人たちの努力があったからこそです。
「ここはこの世のものとは思えないような場所です。もちろん村の自慢の教会です」と村の男性。
このサン=バルテルミー教会は1866年に立てられました。国の文化財に指定されています。
毎年夏にはクラシックとバロックの音楽祭が開かれるそうです。
村に売店はありませんが、ホテル兼バー&レストランがあります。
お鍋の中でぐつぐつ言っていたのはブーフ・ブルギーニョン。
シェフのセバスチャンさんは以前はパリの大きなレストランで働いていました。
「冬は特に何もないので買い出しはその都度やっています」とセバスチャンさん。
どうやら売店は山を数十キロ下ったところにあるようです。
冬の間、村人たちがこんな風に集まって食前酒を飲むのは珍しいことではないそうです。
村のはずれには、ジェロームさんの経営するジット(田舎の宿)があります。
ジェロームさんは一年前まで大企業の財務部の責任者をしていました。今は、このジットでツーリストを受け入れています。
「ここはちょっとした世界の果てみたいなところです。面白い体験ですよ」とジェロームさん。
雪山の中をスキーで歩いていたのがルシアンさん。こうやって雪道を歩くのが老後の楽しみだそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、姉がスキー用のゴーグルを購入して4年にもなるというのに、誰も使おうとしない。姉によると、ゴーグルをつけると何も見えなくなるらしい。憤慨した私はお店に文句を言いに行った。すると店員が言った。『この黄色い保護フィルムをはずしてからお使いください』」
VDM (Vie de merde)より
雪の積もった屋根の連なりも素敵でしたが、あの教会の内部は本当に美しいですね。素朴な木戸と鍵の外観からは想像できないですね。湯気を立てていたブーフ・ブルギーニョン、この寒い中で食べたらおいしいでしょうね。
by yuzuhane (2013-01-14 07:58)
yuzuhaneさん
あの粗末な木戸から中がこんな美しい教会になっているとは思わないですね。雪をかぶった家々の並ぶ村の風景は絵はがきのようです。皆さんのんびりと暮らしてるんでしょうね。パリから移り住んで来た人もいたりして面白い村です。
by carotte (2013-01-14 09:59)
柔らかそうな沢山の雪をいただく家々の風景、素敵な所ですね。でもここで生活してる人たちは雪深いなかで大変なんでしょう。
教会の内部は美しく歴史を感じさせます・・・
by rabbit (2013-01-14 12:56)
外見とインテリアがまったくマッチしていない教会(笑)、内部の美しさは格別ですね。浮世から隔絶されたような世界、第二の人生をゆっくり過ごしたい人には魅力的でしょうね~。
by opas10 (2013-01-14 14:02)
rabbitさん
家々の屋根の雪が美しいですね。この辺りは食料品店もないそうですから、都会の生活に慣れてしまっているとちょっと大変でしょうね。これだけの教会が残っているところをみると歴史のある村のようです。
by carotte (2013-01-16 09:15)
opas10さん
これだけ中をきれいにしたんだったら、扉ももうちょっとどうにかしたらよかったのにと思ってしまいます。都会の喧噪がほとほとイヤになったら、こんなところに住みたいなんて思うようになるのかもしれません。
by carotte (2013-01-17 10:17)