アルデッシュ県の小さな村 その2 [ローヌ=アルプ地方]
観光客に人気のプロヴァンスから少し西にずれたちょっと地味なアルデッシュ県。
その小さな村を巡るシリーズの二回目は、前回のバラズュック村から50キロ北上したところにあるシャランコン村(Chalencon)。(下記地図の赤印)
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年8月7日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
麦畑の向こうに見えるのがシャランコン村。人口は300人ほど。
石造りの家の中庭を散策中の方は調香師のディディエさん。5年前からシャランコンに住んでいます。
「ここは幸せを感じさせてくれる村です。小さな村ですが生き生きしてますよ」とディディエさん。
村の広場ではペタンクを楽しむ人たちが集まっていました。
シャランコン村には外から見えない美しい庭があちこちにあります。
リリアンさんの庭もその一つ。手入れが行き届いているのがよく分かります。
そして、その庭では鳥を飼っているそうです。その数なんと80羽!
一方、さきほどのディディエさんは、アトリエで新しい香水の調合に余念がありません。
最近作った香水にはシャランコンの名前が使われているそうです。
どんな香りの香水なんでしょう?
ローマ人がここに集落を作ったのが村の起源です。
フランク王国の国王カール大帝の時代に発展をとげ、中世の頃には絶頂期にあったそうです。
それを物語るのが村の門。
ベスの門(Porte de Besse)と呼ばれ、国の文化財に指定されています。
シャランコンを通る者たちは誰もがこの門を通り、通行料を納めなくてはならなかったそうです。
15年前からシャランコンに住んでいるシルヴィさんとフィリップさん。
城壁の中に作られた門番の家を改築して宿を営んでいます。
客室はわりに広々してます。天蓋付きのベッドが置いてありました。
「初めて中を見た時は、薄暗くて壁は真っ黒だったんですよ。ここまでにするにはあちこち手を入れなくてはなりませんでした」とシルヴィさん。
前回のバラズュック村ほどのツーリストはいないようですが、それでも少しずつ増えているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ウチにはものすごく高価なスポンジがあります。なにしろ、ジャン=ポール・ゴルティエの香水125mlをたっぷり吸い込んでますから・・・・」
VDM (Vie de merde)より
城壁のところの宿は素敵でしたね。こんなところで宿を営んで暮らしが成り立っていくのなら幸せなのかもしれないですね。フランスは田舎にいいところが多いなといつも拝見する度に思います。
by yuzuhane (2013-01-23 21:40)
yuzuhaneさん
こんな片田舎で小さな宿屋をやって経営が成り立つのかなっていつも思いますが、フランスはバカンスの国だからなんとかなってるのかもしれません。城壁の宿、ちょっと泊まってみたいですね。
by carotte (2013-01-24 09:43)
城壁の宿は趣があっていいですね~。立派な庭を持てるということは、それだけ村にゆとりがあるということなんでしょう。特に産業はなさそうですが、やはり過去からの富の蓄積がちゃんと残っているのでしょうね。
by opas10 (2013-01-27 12:02)
opas10さん
こういう城壁は厚みがあってそのまま住まいになってるようなところがあちこちにありますね。内部の石の感じがまたいいんですよね。「ゆとり」という言葉がふさわしい村でした。
by carotte (2013-01-29 22:09)