SSブログ

フランスの聖堂巡り その2 [教会]

 シリーズの二回目は、画家トゥルーズ=ロートレックの生まれ故郷アルビ(Albi)にある、サント=セシル大聖堂(Cathédral Sainte-Cécle)。れんが造りの個性的な教会です。


 アルビの町を流れるタルヌ川の左岸に位置し、回りの古い建物群と合わせて「アルビの司教都市(La cité épiscopale)」としてユネスコの世界遺産に登録されています。


Paris_Albi.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年3月28日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 レンガ造りの教会としては世界で一番大きなサント=セシル大聖堂。鐘楼の高さは78メートルあります。


 何年も前から鷹の夫婦がここに住み着いています。


 タルヌ川にかかるアーチ型の美しい橋を渡ると、この巨大な聖堂が姿を現します。


 建立には約100年(1282年〜1390年)と言う長い年月が必要でした。


 近くで見ると確かにレンガで作られているのがよく分かります。レンガはこの地方で焼かれたもの。


 それにしてもものすごい迫力。フランスでも多くのツーリストが訪れる教会の一つだそうですが、皆さん一様に感動されていたようです。


 「大聖堂を見る度に感動ですよ。作られた時期によってレンガの色彩が微妙に変わってるんです。天気によっても見え方が違ってきますよ。青い空の広がる晴天の日には栗色に見えますし、曇った日にはやや色あせたピンクに見えます」と男性。


 内部は打って変わって白とグレーの世界。


 しかしよく見ると天井や壁にカラフルな絵が描かれています。


 ちょっとおどろおどろしい最後の審判の絵はフランドルの画家が描いたもの。


 ルネッサンスのイタリア人画家の描いた作品もあります。


 そして、内陣と身廊を隔てる壁はみごとな彫刻になっています。


 また内陣のレースのような彫刻の装飾に目を奪われてしまいます。聖堂の外観からは想像もできないような繊細で荘厳な装飾の数々。


 パイプオルガンも大規模です。鍵盤は5段、パイプの数は3,500本。


 譜面立てのところには普通の楽譜の隣にタブレットの楽譜が立ててありました。ハイテク器機がこんなところにも侵入してきてました。




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、学校に息子を迎えに行った時、子供たちが一生懸命作った巨大な城塞の模型にバッグを引っ掛けて台無しにしてしまった。子供たちの沈黙・・・先生の悲しそうな目・・・5歳になる息子のあきれた顔・・・」

 

VDM (Vie de merde)より




nice!(34)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

nice! 34

コメント 2

opas10

このような巨大建築をレンガ積みで作りあげるとは驚きです。Exteriorもすばらしいですが、Interiorの精巧さも目を見張るものがありますね。素晴らしい建築物です!
by opas10 (2013-04-10 23:16) 

carotte

opas10さん
この建物のそばに行ったら人間がアリみたいに見えそうです。
これだけの建築物を造るとなるとものすごい数のレンガが使われたことになります。昔の教会の権威ってやっぱりすごかったんですね。
by carotte (2013-04-11 23:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。