減税の村 [トピックニュース]
国の収入を増やすためには税金を値上げするしかないと増税へと向かう国が多い中で、フランスには減税した村があるそうです。
それは、ノルマンディ地方マンシュ県のベリニー村。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年4月15日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
人口394人の小さな村。これでもれっきとした自治体です。
そして、このご時世に、4年の間に毎年10%減税していったそうです。
たとえば住民のドゥニさん。2012年度は地方税36ユーロ、地価税11ユーロ、合計47ユーロの減税になりました。
ざっと5,000円くらいの減税ですからバカになりません。
いったいどうやればこんなことができるのでしょう?
まずは、村の所有する不動産を賃貸マンションに作り替えました。
また、古い村役場も改装してちょっとお洒落な集合住宅にしてしまいました。
これにより2012年は、年間36,000ユーロ(約430万円)の家賃収入が村にもたらされました。
村では減税するだけでなく、こうして得た収入を、墓地の改修、道路の整備、新しい村役場の建設にあてたそうです。
新しい村役場は、将来、別の村と合併した場合には、即住居として使えるような作りになっているとか。
細かいこと考えるといろいろ疑問になってきますが、村長さんは莫大な金額を投資する必要などなかったとおっしゃっていました。
村の財産をうまい具合に使って収入を増やしたということになりそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、サラリーマンになりたての僕は、家のポストに入っていた手紙を見て、初めて住民税というのがあることに気がついた」
VDM (Vie de merde)より
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