地方のお食事処巡り その4 [リムザン地方]
フランスの田舎のお食事処シリーズ。少々地味〜なシリーズですが、今日で四回目になります。
今回は、フランス中南部コレーズ県の小さな村エスパニャック(Espagnac)にあるレストランAuberge Le Tacot(1, place de l'Eglise, 19150, Espagnac Tel.05 55 93 64 06)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年5月9日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
小さな村の教会の正面にあるのがそのお店。
お客様方が召し上がっているのはシェフのおまかせコース。
食べる直前まで何が出て来るか分かりませんが、皆さん、どの方も満足げ。
「シェフを信頼してますからねえ。メニューなんか見ませんよ」
「電話をして15人分を予約しただけです。私もさっきまで何が出て来るか知らなかったんですよ」
そのシェフのモットーは新鮮な食材を手に入れること。
ホワイトアスパラは地元産。イチゴはお隣の県のドルドーニュ産。
他にもアーティチョーク、カブ、ポワロ(ネギ)などもありました。
そして、シェフの頭の中にはすでに料理が出来上がっているようです。
野菜の仕入れが終わったらお肉屋さんへ。
仕入れたのは、コレーズ県の名物料理で子牛の頭を使ったTête de veau。クリスマスに食べるごちそうでもあります。
仕入れが終われば仕事場のお店へと向かいます。
厨房では、まずはパン作りから。ここではパンは自前です。
「お客さんに『おいしいパンね。どこのパン?』なんて聞かれるんですよ」とシェフのアランさん。
アランさんはデザートも自分で作ってしまいます。
ということは、全部が自前というわけです。
映像に登場したのは本日の定食フィレミニョン(テンダーロインの端から取った高級ヒレ肉)。
このお店、リーズナブルな値段で美味しいものが食べられると評判だそうです。
厨房ではアランさんがイチゴのミルフイユを作るのに大忙し。全部を一人でこなすのはなかなか大変そうですが、美味しそうなデザートが出来上がりました。
「すぐ近くにこんな素晴らしいお店があるなんて嬉しい限りです」とお客さま。
ミルフイユにロウソクが立っていましたが誕生日だったのでしょうか?
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、そしてずっと前から、僕は野菜が大嫌い。一年間の交換留学でアルゼンチンにホームステイすることになったのだが、なんとその家はベジタリアンだった」
VDM (Vie de merde)より
お客様に信頼されているシェフなんですね。みずから味見して野菜などの食材を仕入れ、パンも手作り、本当に動きがきびきびとしていて、おいしいものが作れそうな雰囲気でした。デザート係りもこなすんですね。素晴らしいです。ミルフィーユにろうそくでお祝いも楽しそうでした。
by yuzuhane (2013-05-14 10:16)
yuzuhaneさん
こんな田舎の小さな村でがんばってる料理人がいるんですね。一人で全部は大変そうですが、仕事としてはやりがいがありそうです。パンからデザートまでが一つの作品みたいな感じですね。ロウソクの立ったミルフイユが可愛かったです。
by carotte (2013-05-15 17:43)
アランさん、パンからデザートまですべて1人でこなすなんて、曲芸師みたいです!!
by opas10 (2013-05-19 21:48)
opas10さん
助手がいる様子もありませんし、すごいですよね。スーパーマンみたいな人です。
by carotte (2013-05-20 13:37)