地方のお食事処巡り その5 [サントル・ロワール地方]
フランスの田舎のお食事処シリーズの最後は、フランス中西部の、人口800人にも満たない小さな村プゼ(Pouzay)のレストランAu Gardon Frit。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年5月10日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
12世紀に建てられたと言う教会を中心に出来た川沿いの村はどことなく趣があります。
海からは200キロも内陸に入った土地柄にも関わらず、今回訪ねたお店のスペシャリテは海の幸。
エビ、カニ、貝など、大西洋に面したヴァンデ県の村レ・サーブル=ドロンヌ(Les Sables-d'Olonne)から直送されるそうです。
そもそも、1966年にこの村にやってきたクロード・マルタンさんがヴァンデ県出身だったことから、新鮮な海の幸がこの村に届けられるようになったのだとか。
「こんな内陸の村で海の幸が食べられるなんてと皆さん驚かれます」とレストランのオーナーのステファンさん。
奥さまのベロニクさんと一緒にお店を切り盛りしています。
「メニューをいろいろ考えてバリエーションをつけたりしましたが、結局、人気なのは海の幸なんです」とベロニクさん。
どうやら代々家族で続けられて来たお店のようで、現在のオーナーで三代目になるようです。
日曜日には家族そろって村人たちがお店にやってきます。
海の幸とはこのことかと思うくらいにカニやら貝が山盛りになった一皿がテーブルに運ばれて行きます。
こんな風にして食べるのも楽しいですね。
そして、時間など気にせずゆっくりと食べるのが美味しく頂く秘訣だそうです。
お店ではもちろん魚料理も食べられます。
最後に登場したのはお店の名物デザートOmelette norvégienne。
薄いスポンジケーキまたはビスケットの上にアイスクリームをのせ、その上からメレンゲをかぶせフランベしたお菓子。美味しそうでしたねえ〜。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、新しいガールフレンドを夕食に招待した。今日のメニューは海の幸の盛り合わせ。ロウソク良し、ナフキン良し、シャンパン良し、準備オーケーで完璧と思っていたら、カニを見たとたん彼女がパニックに!なんとカニ恐怖症だそうだ」
VDM (Vie de merde)より
こんなレストランは私の好奇心をくすぐるところです。が、・・つぶやきのような、ハプニングを想像すると、ここはより楽しいレストランに早変わりしますねえ。
by t-toshi (2013-05-15 09:43)
t-toshiさん
海の幸の盛り合わせが豪華でしたね。それにしても世の中にはカニ恐怖症なんてのがあるんですね。考えてみれば、外見がちょっと恐ろしいと言えば恐ろしいような気もします。
by carotte (2013-05-15 17:47)
すごい海鮮盛りですね。でもフランス人てああいうの好きですよね。ニースはもちろん、リヨンでもパリのレストランでも見かけました。ここは内陸なのにシェフが海沿い出身のおかげで生きたかにとか食材が届いてあれができるんですね。
by yuzuhane (2013-05-15 23:16)
yuzuhaneさん
海鮮盛りすごかったですねえ。「これでどうだ!」みたいな盛りつけ。あれを少しずつとって食べるのがいいんでしょうね。流通のラインがうまくつながって、内陸部なのに新鮮な海の幸が食べられるということのようです。村人も喜んでましたね。
by carotte (2013-05-18 10:55)
豪快な海鮮盛り合わせですね~、日本なら舟盛りといったところでしょうか。そして万国共通で「カニ」は、好きな人もキライな人も、心を惑わせるものなんですね(笑)
by opas10 (2013-05-19 21:58)
opas10さん
豪快とはこのことかというくらいの海鮮盛りでした。
考えてみると「カニ」って見ようによっては巨大な赤い昆虫みたいで不気味な感じがしないでもないですね。
by carotte (2013-05-20 13:43)