ブルターニュの港巡り その4 [ブルターニュ地方]
仕事に追われ、昨日はブログ更新ならずでした。
さて、ブルターニュの小さな港シリーズの四回目は、北に上がってビニック(Binic)を訪ねます。(下記地図の黄印)
小さな港の朝。まだ眠りから目覚めたばかりのようです。
この港にもプレジャーボートやヨットが数多く並んでいます。
朝の静けさの中を漁船が漁から戻って来ました。収穫はロブスター。
漁船が港に戻って来たかと思えば、ヨットが風に乗って港から出発して行きます。
そして、海岸では散歩を楽しむ人たちの姿。
潮の満ち引きが村の一日のリズムを刻んでいます。
港から見える教会は、ノートル=ダム・ドゥ・ボン・ボワイヤージュ教会(Notre-Dame de Bon Voyage)。
面白い名前ですね。ノートル=ダムはマリアさまのこと。ボン・ヴワイヤージュは「良い旅を!」の意味。
港から出てゆく船に「良い船旅を!」とマリアさまが祝福してくれるのかもしれません。
村の人口は4,000人足らず。毎年、船で外からやって来て、ここでしばらく暮らして行く人もいます。
ティエリーさんもその中の一人。8ヶ月前にこの港に錨を下ろしました。
船の中は思った以上に広々としています。コンパクトにいろんな物が装備されています。
こんな風に気ままに船の暮らしを楽しむのもよさそうです。
引き潮になると今まで海水に浮かんでいたボートがこんな有り様に。さながら丘の上の河童状態です。
一日の間にいくつもの姿を見せてくれる港を絵に描く人もいます。
港に面した場所には船乗りがよく訪れると言うカフェがあります。
ビニックは今ではバカンスを楽しむ人たちの港になっていますが、19世紀頃はタラ漁で有名な漁港だったそうです。
そうこうしているうちに潮が満ちて、波に揺れるボートの姿が戻ってきました。ほっとしますね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、海岸でライフガードをやっています。ある女性がやってきて、潮が満ちて来るおかげでいちいち場所を移動しなくてはならない、なんとかしてくれないかと言って来た。マダム、そんなこと無理です。潮に逆らなんて」
VDM (Vie de merde)より
船で外からやって来て、8ヶ月もここで暮らすティエリーさんって、どこからどうやってどうやってお金が出てくるのか、とても不思議というか羨ましいというか!それにしてもここは随分と潮の満ち引きの差が激しいのですね。
by opas10 (2013-06-09 23:07)
opas10さん
やはり莫大な遺産が転がり込んできたとか・・・・^^
はい、ここは潮の満ち引きが激しいらしいです。船があんな風になってしまうとはすごいですよね。
by carotte (2013-06-10 13:37)