ルクセンブルク大公国 後編 [その他の国]
ルクセンブルクの後編では、自然に恵まれた田舎を訪ねます。
田舎と言っても、国のサイズが最大で南北82キロ、東西57キロしかありませんから、首都から一時間も車を走らせれば田舎に到着です。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月9日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
なんと美しい自然の風景。
ここは首都から50キロほど北へ行ったラ・オート=シュール湖(Lac de la Haute-Sûre)(上記地図の青印)。
シュール川に作られたダムによって出来た人工湖です。水の供給がその主な役割ですが、釣りやボートなどを楽しむレジャー地にもなっています。
「北部には隠れた渓谷があちこちにあります。この地域は観光地でもありまよ」と赤いTシャツの男性。カヌーのインストラクターだそうです。
画面は変わって、趣のある橋の下を流れる小さな川。ここは東中部のMullerthal地方(上記地図の赤印)。
この辺りは巨大な岩山があることで知られています。すごいところに通路がありますね。
「200年か300年くらい前に、観光にやって来たオランダ人がこの場所を見つけました。美しい山や谷を見て、ここはルクセンブルクのプチ・スイスだと言ったそうです。面白い形の岩があちこちにありますし、岩山からの眺めがまたいいんですよ」と観光案内所の方。
四方を他国に囲まれたルクセンブルクは、商人や軍隊の通り道になっていました。
そこで出来たのが城塞です。中でも有名なのがヴィアンデン城(上記地図の緑印)。
このあたりに城らしきものが出来ていたのが5世紀頃のころ。現在の建物のほとんどが11世紀〜16世紀に建てられました。
そして、ちょうど3年前に修復が完了したばかり。
「ここは要塞化されたお城です。ルクセンブルクで一番人気のあるお城で、毎年15万にほどの見学者がやってきます」とお城の保存会の方。
室内は真新しい感じがしますが、史実に基づいて修復されたそうです。
さて、今度は南部へと移動しましょう。
遊覧船をモーターボートが追い越して行きましたが、この川がドイツ、ルクセンブルク、フランスと三か国を通って流れるモーゼル川です(上記地図の紫印)。
この辺りは太陽の日差しを堪能しながらバカンスを過ごすリゾート地でもあるそうです。
「川の回りにお店ができて、大勢の人が休暇を過ごしにやってきます」と遊覧船の船長さん。
レストランの定番料理が川魚のフライです。コショウをきかせ、この地方の白ワインとお供にいただくのがいいそうです。
モーゼルと言えばワイン!ルクセンブルクでもワインが作られています。
このブドウ園では年間9万本のワインを出荷しています。
ブドウの品種はリースリング、オーセロワ、ピノ、シャルドネ。
この地域独特の微気候がブドウの栽培に適しているとか。
経済的に裕福で、自然に恵まれ、人口密度も高くなく、美味しいワインも飲める、良い事尽くめの国に見えてきました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、田舎を車で走っていると、イケメンの若者がこちらに向かって止まれの合図をしてきた。気づかれないように髪を整え、お化粧の具合を確かめてから、イケメンの近くに車を止めたその時、さっき車内でおならをしたばかりだったこと気がついた」
VDM (Vie de merde)より
良い事尽くめの国ですね・・・素晴らしい!
人の心も豊かになりますね。
by rabbit (2013-06-18 10:03)
最初のみずうみが美しい眺めですね。後に出てきた岩山とかの自然も素晴らしいです。
by yuzuhane (2013-06-18 12:27)
rabbitさん
経済的に裕福で、しかも一分一秒を争うように電車に乗ることもなく、のんびり暮らせそうなところがいいですね。
by carotte (2013-06-19 10:33)
yuzuhaneさん
こんなに自然の豊かなところだとは思っていませんでした。森あり、湖あり、岩山ありで、いろいろ楽しめそうです。
by carotte (2013-06-19 10:35)
裕福で、自然に恵まれ、史跡も芸術もあってワインも美味い。こりゃあ地上の楽園みたいな国ですね。でも、この国で暮らすには、それ相応のTalent(才能)かお金がないとちょっと辛そうな気もします。
by opas10 (2013-06-23 13:32)
opas10さん
一つの自治体くらいの規模でこんな感じだったら、さぞかし暮らしいやすいような気がしますが、現実はいろいろあるのかもしれません。ひょっとしたらスラム街みたいな場所もあるのかも。
by carotte (2013-06-26 09:58)