パリ改善運動 [パリ]
世界一の観光地でありながら、外国人ツーリストからは無愛想だと、いま一つ不評なパリの皆樣方。
これではいけないと、パリ商工会議所と観光委員会が、改善運動を呼びかけているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。（フランスのTV局France 2で2013年6月18日に放送）
まずは外国人のお客さまの希望に添えるような対応がとれるような態勢作りが必要です。
このパリのレストランL'EPI DUPINでは、お客の60％が外国からの方々。
にこやかに微笑みながらおいしい料理を出すことも大事ですが、それだけではなさそうです。
「うちのスタッフは皆、最低限必要な英語が流暢に話せます。さらに、その内の二人は日本語を話します」とレストランの方。
「タラのパテ、ズッキーニとトマトのラタトゥイユ、エビのソース」
確かに、フロア担当者がフランス語のメニューを流暢な日本語で教えてくれました。
これならフランス語の分からない日本人も安心して入れます。
しかし、皆がみんなこのレストランと同じというわけではありません。
そのため、商工会議所の皆さんは、それぞれの外国人の国民性に合わせた対応を細かく解説したチラシを持って一軒一軒お店を回っています。
「ブラジル人の要望が日本人と同じではないのと同様に、アメリカ人も英国人もそれぞれ異なります」
「フランスの評判を良くするためにはもう少し改善して行く必要があります」
毎年、1400万人の観光客が訪れるパリ。いちばん多いのが米国人と英国人。
「フランス語の話せない米国人にはあまり親切じゃないですね」
「フランス語が話せませんから、あまり追求しないで分かったふりをするのがいちばんです」
一方、一番お金を使ってくれる観光客はと言えば日本人。
一日に一人あたり186ユーロを使うそうです。ざっと24,000円ほど。確かに使いますねえ〜。
外国人観光客をもっと上手に歓迎できれば、お財布のヒモも緩めてくれる、というところなんでしょうか？
＊＊＊＊＊＊＊＊ フランス人のつぶやき ＊＊＊＊＊＊＊
「今日、夏に南仏で働くことになった。観光客相手の仕事は、より南仏らしく地中海風の話し方ができなくてはならない。しかし僕は北部の人間だ。で、マルセイユ風にしゃべるために４ヶ月の特訓を受けるらしい」
VDM (Vie de merde)より
良い取り組みですね、今更という感じですが・・・国際都市パリ、ガンバレ！
確かに日本人は買い物好きなんでしょうね。以前パリを旅行中に、「日本人のおかげでこんなに立派になりました」と、確かルイヴィトンだったと思いますが、聞いたことがありました。
by rabbit (2013-06-19 20:21)
日本人が一番お金を落とすんですね。やはりそうなのか・・・という感じですね。フランス人はあの性質だから、愛想良くといっても裏でやってられないとか疲れたとかいいそうですが、まあ頑張ってほしいですね。
by yuzuhane (2013-06-19 22:53)
rabbitさん
がんばっている人たちもいるようですが、大半は外国人観光客を見ても知らん顔ですねえ〜。確かに日本ではルイヴィトンが人気ですね。他にも日本人が支えているフランスのブランドがいくつもあるような気がします。
by carotte (2013-06-21 00:09)
yuzuhaneさん
日本人の場合、お土産買わなくちゃ！なんていうのもあって、どうしてもお金を使う機会が多くなりますね。それに、なんとなく海外旅行は贅沢をするものというような雰囲気もあるような気がします。おっしゃる通りで、フランス人も一応は反省するみたいですが、あの気質では無理・・・ですよねえ。
by carotte (2013-06-21 00:12)
観光地としてのマーケティングに本格的に乗り出した、ということなのでしょうね。こうした至極あたり前の取り組みを始めただけでニュースになるってことは・・・(笑)。問題はこの取り組みが長続きするかどうか、というところでしょうね。
by opas10 (2013-06-23 13:44)
opas10さん
たぶん、様々なお店が観光客に関係なく経済的に成り立っている場合は多いんじゃないかと思うんですよね。そしてそれ以上のことは求めない。こんなに無愛想な人たちばかりのパリなのに、観光客はどんどんやってくる。パリは贅沢な街です。
by carotte (2013-06-26 10:09)