コート・ブルー その4 [プロヴァンス地方]
シリーズの四回目は、地中海の特徴をコンパクトにまとめたような入り江を訪ねます。(下記地図の黄印)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年7月4日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
ここはル・ローヴ(Le Rove)という町。ニオロンは、ここにある入り江の名前です。
三陸海岸のように複雑に入り込んだ地形をしています。
地中海地方にはこのような入り江が、大きいものから小さいものまであちこちにあります。
ニオロンはこの地形と海で人々を引きつけています。
遠くに目をやると南仏最大の都市マルセイユが見えます。自然と静けさに包まれたニオロンはそんな都会とは無縁です。
「一番静かなのは朝ですよ」と、コクトーの絵のようなTシャツを着た男性。
それでもここ数年で人口が徐々に増え始め、今では100人くらいの人が暮らしているそうです。
階段状に並んでいるのは小さな別荘。レストランやカフェなどもあるそうです。
「すぐそばに海がありますからねえ。泳いだり釣りをしたりして楽しみます」と男性。
よく見ると、砂のビーチはありませんが、ボートの乗り降りが楽にできるような港の作りになっています。
なんとなく自分の船を自分専用の港に止めるような感じですね。
そして、少し坂を上がれば自分の別荘がある、なんていうのがいいのかもしれません。
ニオロンはダイビングスポットでもあります。
なんと言ってもフランスで初めてダイビング教室ができたのがこのニオロンだったのです。
毎年数千人の人たちがこうして海にもぐってダイビングを楽しみます。
海からニオロンを眺めると、あのローカル線「ブルー・コースト・ライン」が走るアーチ型の高架橋が姿を現します。
海の中を散歩しても、海の上で景色を眺めても文句無しの場所ですね。
となると、残るはグルメ。美味しいものはいただけるのでしょうか?
もちろんです!海の幸を使った料理ブイヤベース。
地中海で穫れた魚で調理します。赤い大きな魚はラスカス(Rascasse)(カサゴの仲間)。
そう言えば、シリーズの2回目に登場した町エスタックにはラスカス通りという通りがありましたっけ。
美しい入り江を眺めながらのブイヤベースは堪らなく美味しそうでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、好きな女の子とビーチを散歩した。そのうち、夜の海で二人っきりで泳ごうと思い、僕は素っ裸になり海に飛び込み彼女が来るのを待った・・・。彼女は僕の洋服を持ってさっさといなくなってしまった」
VDM (Vie de merde)より
プライベートビーチみたいな入り江ですね。こんなところで暮らせたら人生が豊かになりそうです。
by opas10 (2013-07-17 22:58)
opas10さん
セカンドハウスがこんなところにあって、定期的にやってきては休暇を過ごすなんていうのがいいですね。夢みたいな生活です。
by carotte (2013-07-18 12:37)