前半戦終了 [トピックニュース]
7月初旬から始まったフランスのバカンスシーズン。
観光業の皆さんにとっては書き入れ時ですが、前半戦の終了を迎えて皆さん一様に渋い顔。
事前のアンケート通り、お財布のヒモは固かったようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年7月30日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
お天気に恵まれたコート・ダジュールのビーチ。
いつも通りの夏の風景ですが、人の数がやや少め。
「そうですねえ、いま一つの感がありますね」と女性。
レストランはと言えば、残念ながら満席というわけにはいかないようです。空席が目立ちます。
「あまりお金を使わないお客さんが多いですね」とレストランの方。
ホテル業界の方はどうでしょう?
ビーチ沿いのホテルの宿泊客はマイナス10%、内陸部では状況はさらに厳しくマイナス30%。
「消費力の低下、宿泊先のロケーション、宿泊料の3つが密接につながっているんです」とホテル業界の方。
今年は新しいバカンスの過ごし方が生まれているそうです。
“基本は家ですごし、時々遠出する”というのがそれ。
「バケーションではなく、ステイケーションです。つまり、バカンスは家に留まるが、日帰りで海水浴に行ったり、近場を散策したりするわけです」と専門家。
この影響を受けているのが大都市。その一つがパリ。
パリに観光にやってくる人の数はマイナス4%。
とは言っても、海外からの観光客は例年より多いとか。
「アメリカ人が一番良く買ってくれます。その次がロシア人だね。そして三番目が中国人」とお店の方。
高級ホテルはなんとかこの窮地を脱しているようですが、多くが消費の低迷の影響を受けて厳しい現実に直面しているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、付き合い始めて2年になる彼の両親に会うことになった。列車にゆられ両親の家に着いた時、二人がバカンスに出かけてしまったことに気がついた。すると彼が言った。『少なくとも、家が見られただけでもよしとしよう』」
VDM (Vie de merde)より
アメリカの景気はFRBの量的緩和のおかげで少しづつ明るさが見えてきましたが、欧州はまだまだ道半ばという感じなのですね。個人消費が伸びないと、国内景気はなかなか上向かないですから。
by opas10 (2013-08-04 21:49)
opas10さん
欧州はまだまだみたいです。フランスは失業率も個人消費も上がったり下がったりで安定していません。オランドさんは緩和策を強調してますが、どうなるのか・・・。
by carotte (2013-08-08 16:54)