南京錠は重し [パリ]
セーヌ川にかかる橋。パリ市の分だけで37本もあります。
この橋にぶら下がっているのが南京錠。男女のカップルが永遠の愛を誓ってぶら下げたのです。
しかし、この南京錠が問題になっています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2013年7月18日に放送)
ものすごい数の南京錠!橋の手すりが見えないほど。
二人の名前とメッセージを書いた南京錠を橋にぶら下げ鍵をかけ、誓いの言葉を唱えながらその鍵をセーヌ川に投げ捨てます。
2010年頃から行われるようになったこの儀式。
最初はまばらだったのが、3年後にはこの有り様です。ぶら下げる場所を探すだけでも一苦労。
そのせいか、とんでもないところにまで南京錠はぶら下がっています。
なんだか日本のおみくじを思い起こさせます。
しかし、おみくじと南京錠では重さが違っています。
「どんどん増える一方です。南京錠は金属で出来ていますから少々重さがあります。それがこれだけの量になってしまうと、ちょっと危険ですね」とパリ市の方。
一番最初に南京錠がぶら下げられた橋がポン・デ・ザール。今やその重さは12トンにもなるそうです。
その結果、手すりの網が重さに耐えられずちぎれ始めています。
とは言うものの、ロマンティックなパリを演出してくれている南京錠を取り去ることもできません。
しかも、この南京錠で商売をしている人までいます。
因に南京錠は一つ5ユーロ(650円ほど?)。
そしてこんな人もいます。
「去年、彼女と一緒にここにぶら下げといたんですがね。見つからないですね」と男性。
「今も彼女とは一緒ですか?」と取材班。
「ええ、結婚はしてませんが今でも付き合ってますよ」と男性。
パリ市では定期的に一部の南京錠を処分しているそうです。ここまでになると致し方ないですね。
それはそれとして、あのセーヌ川に投げ込まれた鍵の数も相当なものですよ。そのうち中州ができてしまいそうな・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ダイヤル式の南京錠を開けようとしてすでに数日がたっていた。3つの数字を組み合わせてあけるのだが、ついに999まで来てしまった。やり残した数字の組み合わせってなんだっけ?」
VDM (Vie de merde)より
神戸とか日本でもたまに見かけますがこの量はすごいですね^^;
同じ数だけ川底に鍵が沈んでると思うとちょっと・・。
でもパリで見かけるとこれもなんだかロマンティックに思うのかなぁ^^
by とみっち (2013-08-01 09:59)
とみっちさん
日本でもこの南京錠の儀式やってるみたいですね。パリがここまで増えているとは知りませんでした。ものすごい量ですよね。フランスは男女の愛については自由みたいなイメージがあるので、なかなか全部を取り去るという対策はとりづらいのかもしれません。
by carotte (2013-08-02 00:07)
日本の役所のように全部取り去ってしまうような無粋なことをしないのもフランス流でいいことですが、この量になるとシャレにならないですね。実際の映像を見ると、南京錠の中州というのもあながちジョークに聞こえなくなっちゃいました(笑)。
by opas10 (2013-08-04 22:08)
opas10さん
パリに来たのを記念に愛を誓い合うというのは分からないではないですが、ここまでになると、ほんと、シャレにならないです。さすがにパリ市も目ただないように少しずつ処分しているらしいですが、中州ができるのも時間の問題かもしれません^^。
by carotte (2013-08-08 19:53)