ワイン作りの村 その4 [フランスのワイン]
シリーズの四回目は、南仏から北へと移動し、ブルゴーニュ地方へ向かいます。
訪ねたのはニュイ=サン=ジョルジュ(下記地図のE)の北5キロほどのところにあるヴージョ村。
ここにブルゴーニュ・ワインの様々な活動の中心地であるクロ・ドゥ・ヴージョ城(またはクロ・ヴージョ城)があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年9月5日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
一面に広がるブドウ畑。この辺りは、ブルゴーニュ地方のシャンゼリゼと呼ばれています。
そのブドウ畑の中に現れたのが、クロ・ドゥ・ヴージョ城。
12世紀から16世紀にかけて作られたルネッサンス様式のお城です。
そして、近くの町がニュイ=サン=ジョルジュ。
ここには約40軒のワイン蔵があり、ワイン好きの観光客でいつも賑わっています。
フランス北部のピカルディ地方からやってきたミッシェルさんとフランソワズさんは、ピノ=ノワール(ブドウの品種)で作られたワインを味わいにやってきました。
「ブルゴーニュワイン好きの友人がここのワインを飲ませてくれたことがあったのですが、産地で飲んでみたくなってやってきました」
さて、ブルゴーニュ地方の大都市ディジョンからボーヌまでを結ぶルートは、グラン・クリュ街道と呼ばれ、街道沿いには有数のワインの産地が並んでいます。
ニュイ=サン=ジョルジュはこの途中にあります。そして、あのロマネコンティの産地もこの街道沿いにあります。
その産地を訪ねるには、やはり自転車が一番。
「ワインは、ブルゴーニュ地方そのものであり、文化でもあります」と男性。
そのワインを生み出すブドウ畑の真ん中にあるのがクロ・ドゥ・ヴージョ城。
かつてシトー派の修道士がワインを作っていたのがここでした。
現在は中にワイン博物館が設置され、毎年5万人ほどの見学者が訪れるそうです。
木製の大きな装置は圧搾機です。昔はこれでブドウをつぶしてワインを作っていました。
16世紀には修道院長のりっぱな屋敷にもなっていたこの建物、現在の所有者はブルゴーニュ地方のワイン協会です。
毎年、ここでその年の優秀なワインが選ばれるそうです。
お城の回りでは、80ほどのワイン農家が、合計50ヘクタールに渡ってブドウの栽培を行っています。
「この同じ地域でも、土質や気候が微妙に違っていますから、それぞれのワイン農家によって独特のワインができるんです」
皆さん、代々受け継いで来た知恵と技術で、誇りを持ってブドウを栽培されているようです。
そのブドウで作られたワインにはクロ・ドゥ・ヴージョというAOC名が付けられています。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、夏の間だけの仕事(博物館の監視員)をしていると、一人の男性が近づいて来て言った。『ウチのカミさんを喜ばせるために来たんだがね、そのスドクを一緒にやってもいいかな?』」
VDM (Vie de merde)より
コト・ドールというくらいで、凄い畑ですね。圧倒されます。
ある冬、ロマネ・コンチの畑に行って、葉っぱを一枚拾ってきました。なにかの本に、押し葉にしてあるはず。
by cycloo (2013-09-12 12:19)
cyclooさん
だいぶ前になりますが、私も試飲を兼ねてこの辺りの村々を訪ね歩きました。私の場合は、ここがロマネコンティの里かあ〜なんて眺めるだけでした。それにしても冬にブドウの葉っぱがよくありましたね。^^
by carotte (2013-09-12 12:32)
空撮した様子を見ていると、起伏が少ないので自転車で動き回るには最高のロケーションですね。そして何よりワインが最高!グラン・クリュ街道なんて名前だけでヨダレものです(笑)。試飲して回りたいです!!
by opas10 (2013-09-15 17:07)
opas10さん
グラン・クリュ街道は平地なので自転車で回るのが理想的です。私は徒歩だったのでがんばっても3つか4つくらいの村しか回れませんでした。それに、だだっ広いブドウ畑は徒歩より自転車のほうがずっといいです。次は自転車であの辺りを散策してみたいなと思っています。
by carotte (2013-09-16 12:33)