フランスのチーズ その1 [フランスのグルメ]
今日から、5回のシリーズでフランスのチーズを紹介します。
第一回目の今日は、フランス・アルプスのあるサヴォワ地方とその近辺のチーズです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月21日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
アルプスのチーズと言えば、山の中の村の数と同じくらいあると言われるほど豊富です。
そのうち代表的なものを3つ順に見せてもらうことにしましょう。
訪ねたのは人口1,000人に満たない小さな村マニゴ(Manigod)(上記地図の赤印)。
まずはルブロション(Reblochon)。
牛乳から作られた非加熱圧搾タイプのウォッシュ系チーズです。
「私たちの地域のチーズですからね。心を込めて作っていますよ」と製造者のエマニュエルさん。
一方、熟成室ではジャン=クロードさんがチーズをひっくり返していました。毎日この作業が欠かせません。
こうして6〜8週間熟成されてから市場に出されます。
次はマニゴから南東へ20キロほど行った地域で作られているボフォール(Beaufort)。
牛乳から作られた加熱圧搾タイプのチーズです。
ここは巨大な共同熟成室。気温は10℃。1個が40キロにもなるというボフォールが17,000個も納められています。
そして週に2回、こうやって塩をまぶしながら磨かれます。
こんな重たいチーズをひっくり返すのは大変そうです。
「始めの頃は週に3〜4回は世話をしなくてはなりません。熟成具合を見ながら少しずつ回数を減らし、最後は週に1回くらいになります」
こうして手をかけて作られたボフォールを“プリンス”と呼ぶ人もいるとか。
さて、ここから車で2時間ほどのところにあるのがヴェルコール山岳地帯(massif du Vercors)。
ここで作られているのが、牛乳で作られたブルーチーズのブルー・デュ・ヴェルコール(Blue du Vercors)。
300年以上も前から作り続けられて来たチーズです。
熟成が始まって6日目と12日目に、こうして突いて空気を入れるとカビが成長しやすくなるそうです。
このブルーチーズを使って料理を出しているのが、Auberge Croix Perrin。
サヴォワ地方のお隣のイゼール県のランス=アン=ヴェルコール(Lans-en-Vercors)(上記地図の青印)にあります。
魚、肉、どんな料理にも合うそうです。あのタルティフレットやデザートにも使えるとか。
このお店、ミシュランガイドによると、リーズナブルな値段で美味しいものが食べられるお店になっています。そして宿泊もできるようです。
次回はフランス北部のチーズを紹介します。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、スキーをしようとアルプスにでかけた。ウチから約7時間の旅だ。いたって元気だったが、何か忘れ物をしたような気がしていた・・・すると、電話がかかってきた。『ボージュール!隣りのものだがね。あんたんちの玄関の前に、あんたの名前が書かれたタグのついたスーツケースが置きっぱなしになってるようだよ』」
VDM (Vie de merde)より
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