クリスマスイヴの13のデザート [プロヴァンス地方]
クリスマスの繁華街はさすがに混雑するかなと思っていたところ、案外、それほどでもなかったようです。
しかし、さすがに昨日はクリスマスケーキを買い求める方々がお店の前に列を作っていました。
さて、フランスのプロヴァンス地方には、クリスマス・イヴに13種類のデザートを食べる風習が残っているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年12月24日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック)
そのデザートを手に入れるべくお店へやってきたのはジャクリーヌさんとダニエルさん夫婦+友人の女性。
買い忘れがないようにリストをチェックしながら買い揃えます。
ナッツにドライフルーツにミカン等々。カゴの中が一杯になったらわが家へ。
わが家ではプロヴァンス地方の民族衣装をお召しの皆樣方が準備を始めていました。
これは本格的ですね。
まずはテーブルクロスをかけます。
ここのお宅では3種類のテーブルクロスが用意されているとか。
一枚目はクリスマス用、二枚目はお正月用、三枚目は東方の三博士のためだそうです。
三枚目のテーブルクロスは1月6日の公現祭の時に使うようです。
テーブルクロスをきれいにかけたら、13種類のデザートを並べて行きます。
13は、キリストと12人の使徒のこと。
デーツ(ナツメヤシ)はキリストを、4つのドライフルーツは4人の使徒を表しているのだとか。
そしてお鍋で作っているのがヌガー。
材料を入れて少し固くなり始めたら、旦那様のダニエルさんの登場です。力仕事はやはり男性ということでしょうか?
「どの家でもこんな風にやっているわけではりませんが、わが家では絶やしてはならないしきたりなんです」とジャクリーヌさん。
この13種類のデザートは、深夜0時のミサが終わり帰宅した頃にいただくのだそうです。
「テーブルが美しいでしょう。このデザートのないクリスマスなんて考えられませんよ」とダニエルさん。
「私はキリスト教徒ですからね。大切な風習なんです」と女性。
プロヴァンスの伝統的なクリスマスの過ごし方については以前にも当ブログで紹介しています。興味のある方は→こちら
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、サンタクロースに会いに4歳になる娘をスーパーに連れて行った。いよいよ娘がサンタクロースに抱っこしてもらう番になると娘が言った。『サンタさん、変な匂いがする』娘を引き取ろうとサンタに近づいたとたん、確かに匂った。あれはアルコールの匂い・・・」
VDM (Vie de merde)より
民族衣装に身を包んだみなさんがつかれたテーブルはやはり改まった雰囲気ですね。ヌが―も手作り。。13こもデザートを食べるんですね。クリスマスに食べるデザートで中に人形か何かが入っていたらあたりとかいうのがあると娘が言っていましたが、いろいろこだわりがありそうですよね。冬のリルシュラソルグはどんな感じなんでしょうか。見てみたかったです。
by yuzuhane (2013-12-25 22:47)
yuzuhaneさん
ここのお宅は本当に伝統に則ってクリスマスをすごすようですね。民族衣装の皆さんが集まっているのをみると、中世の再現のような感じもします。そして、同じ南仏でも家庭に寄って、宗派によって少しずつデザートの種類も異なるようですね。今回はあまり町の様子は映像に登場しなかったですね。ちょっと残念でした。
by carotte (2013-12-27 00:05)
民族衣装を着て、テーブルセッティングも変えると、厳かな気分になり、それが一家のしきたりとして代々伝わって行くのでしょう。考えてみれば、日本のお正月も同じようなことをやっていますね。
by opas10 (2013-12-29 16:50)
opas10さん
そう言われるとそうですね。日本でもお正月には着物を着たりして、普段やらないようなことをやってます。なんとなく改まった気持ちで新年を迎えたいという思いからなのかもしれませんね。
by carotte (2013-12-31 17:57)