古い建物を訪ねて その3 [アルザス地方]
シリーズの三回目は、アルザス地方の都市ストラスブールにあるレストランAu Pont Corbeauを訪ねます。
フランドル地方独特のレストランがエスタミネなら、アルザス地方のレストランはヴィンストュブ(winstub)と言うそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年1月9日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
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あの大聖堂からそう遠くない、古い建物の並ぶ一画にお店はあります。
中はお客さまで賑わっています。
「レストランというのはお料理やワインだけではありません。雰囲気や、いらっしゃるお客さまも含めてのレストランなんです」とお店のオーナーのクリストフさん。
お客さまの皆さん、緑の柄のついたアルザス地方独特のワイングラスで乾杯してらっしゃいました。
レストランの経営は大変な仕事です。開店していない時もやらなくてはならないことが山ほどあります。
この日の朝、クリストフさんは買い出しに市場へ向かいました。
「これはルーティンワークですよ。いつもこんな感じです」
八百屋産には冬の野菜が並びます。しわしわのキャベツが美味しそう。
「時にはその日の料理がなかなか決まらない時もあります。そんな時は皆で話し合って、それだ!ってことになって決まるんです」
その厨房ではスタッフが料理の真っ最中。
お店のスペシャリテは、豚の頬肉の料理。パスタが付け合わせの料理がどうもそれのようです。
そしてアルザス地方と言えばシュクルート。ハムやソーセージがこれ見よがしにたっぷりとのせてあります。
「お腹いっぱい食べられて、アルザス地方独特の雰囲気が残っているお店です」と女性客。
ソーセージの入った豆料理も美味しそう。
なんだかグルメ番組のようになってしまいました。
クリストフさんが向かった先はお店のワイン貯蔵室。1000本ほどのワインが納められています。
「80〜90%が常連客です。マンネリにならないように毎回どこかしら違っているように工夫しています。そして、アルザス料理も出しますが、そうではないものも出すようにしています」と話すクリストフさんは三代目。
木造のインテリアがお店の歴史を物語ります。
ヴィンストゥブ(winstub)とは直訳すると「ワイン部屋」。
かつてはワインバーのようなところで、ちょっとしたおつまみの料理とともに小ぶりのピッチャーにワインを入れて出していたそうです。
それがどんどん発展して今のようなスタイルになったようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、古いお城を見学して疲れたので、椅子に腰掛けてガイドの解説を聞いていた。『16世紀の家具は一つをのぞいてここには残っていません。その一つというのが、あのお嬢さんが座り込んでる王家の椅子です』」
VDM (Vie de merde)より
エスタミネの次はヴィンストュブですか。ウッディーな内装の落ち着いた店ですね。あの緑の柄がついたグラス、綺麗でした。アルザス地方特有のワイングラスなんですね。白ワインが映えそうですね。
by yuzuhane (2014-01-20 11:24)
yuzuhaneさん
どちらも同じように居酒屋風ですが、微妙に部屋の作りやら装飾やらが違ってますね。あのワイングラスはアルザス特有らしいです。確かにあの感じは白ワインに合いそうです。
by carotte (2014-01-23 00:31)
確かに今回は建物というよりはグルメ番組みたいでしたね(笑)。名店は客が作る、というのがわかるような、客筋のよさを感じます。
by opas10 (2014-01-25 21:47)
opas10さん
昔からの建物で、おいしい料理が出て、今もお店としてやっているというのが魅力ですね。そういうところだからこそ、いいお客さんがやってくるのかもしれません。
by carotte (2014-01-30 09:55)