エビアンの里 その2 [ローヌ=アルプ地方]
シリーズの二回目は、町のお宝、ミネラル水をじっくりと紹介します。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年3月16日に放送)(▸をクリックしても映像が見られない方は→こちら)
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遠くに見えるアルプスの山々。男性が歩いているこの地面の下にあるのが、あのミネラル水です。
元はアルプスの雪解け水で、標高900メートルのところを35平方キロに渡って流れています。
「約15年間かけて天然をフィルターを通りながら、エヴィアンとレマン湖に流れ込んでいるのです」と男性。
1790年、病気に苦しんでいたある侯爵夫人が、エヴィアンの鉱泉を飲んで元気になった、そんな奇跡のような話から、エヴィアンの水の歴史が始まります。
女性が案内してくれたのは、唯一、鉱泉が流れ出している場所。
「ここは季節が変わってもずっと同じ温度の同じ量の鉱泉がわき出しています」
毎日、ここの水を容器に詰めて持ち帰る人が絶えません。
小さい女の子がお母さんに水を飲ませてもらっていましたが、あれじゃあ濡れてしまいますよねえ〜。
「3〜4日置きに水汲みに来てます。わざわざ水を買いに行かなくてもすみますよ」と女性。
オーストリアからやってきたと言う男性もいました。
「この水のおかげで健康でいられます」
この水を大量に販売しているのがダノン社です。その工場を訪ねました。
「工場の幅は350メートル、長さは500メートルあります」
まず見せてもらったのが、水をくみ上げているポンプ室です。
「このタンクに貯められた水は、こちらの3本の管を流れて行きます」
延々と続く長い管。本当に水が流れているかどうかを見ることはできません。
「管はボトルにつめられるところまで続いています。ですから、皆さんがフタを開けて水を飲まれるまで、一切、人の手は加わっていません」
管を追って別の部屋に移動。そこでは、あのボトルが作られていました。
ネジのようにも見えますが、これが膨らんで、あのサイズの、あの形のボトルになります。
そしていよいよ水がボトルに詰められる場所へとやってきました。
ものすごい勢いで回転しながら水を詰めていくマシーン。なんと1秒で150本ものボトルに水を詰めているそうです。
こうして毎日600万本のボトルが出来上がります。
そして、水質管理のためにこうして毎日、検査もおこなわれています。
出荷の作業も大々的です。
「こちらはアメリカ用、あちらはフランク国内用、向こうにあるのがカナダ用です」
驚いたことに、工場のなかには鉄道の集中管理室もあります。
大量のボトルが収まった車両は、そのまま鉄道の駅に直結しています。
こうして年間15億本のエビアンが出荷され、150ヶ国で販売されているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、水のボトルを片手に、時々飲みながらジョギングをしていた。すると向こうから歩いてきたイケメンに時間を尋ねられた。気を良くして時計を見て時間を教えたのは良かったのだが・・・ボトルが空っぽに」
VDM (Vie de merde)より
お久しぶりです^^?
エビアン。ドイツに住んでいた時はよく購入しました。
帰国後は少しご無沙汰です。
梅田阪急で"フランス展"開催中^^今回はリヨンがテーマと。
by orange (2014-03-22 17:08)
ダノン社にとってはまさにビッグビジネスを担う「命の水」、工場の衛生にはナーバスになるわけです。あれだけ大量の水を毎日ボトリングしても全く枯渇しないのですから、アルプスの雪解け水の総量はすごいんですね!!
by opas10 (2014-03-26 00:16)
orangeさん
どうも〜。
私も昔はエビアンをよく飲んでいたのですが、ほかにもいろいろあることを知って、最近はあまり飲んでいません。梅田阪急のフランス展は面白そうですね。
by carotte (2014-03-30 16:49)
opas10さん
水が足りないと苦労している国もあれば、これだけ大量の水の恩恵に与っている国もあるんですね。アルプスの雪解け水はまだまだ大丈夫とは思いますが、温暖化で氷河が縮まっていたり、モンブランの標高が少しずつ低くなっているらしいですよ。
by carotte (2014-03-30 16:54)