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街の景観 [トピックニュース]

 ローカル線を走るフランス国鉄の新しい車両が完成し、先月末、一般に公開されました。


 まだぴかぴかの車両は華やかでこれまでより一回り大きいとか。


 ところが・・・大変な事態が発覚。


 車両の幅が大きすぎて入りきらないホームが1200カ所も出てしまったのです。製造段階での計算ミスだとか。


 「なんだそれ、冗談でしょ!」とフランス人。


 ちょっと笑っちゃうお話ですが、笑い事ではすみません。


 なにしろ、1200カ所のホームを削るのに5000万ユーロ(約70億円)もの費用がかかってしまうからです。


 国鉄は、この削る作業を表向きには“ホームの近代化”だと言っているらしいです。ものは言いようですね。 


 さて、本日はフランス南部にある小都市ベジエの話題です。


 5月20日、ベジエの市長さんが、人目につくような建物のベランダや窓に洗濯物を干すのを禁止する!と宣言したそうです。


 その目的は、都市の景観をまもるため。


Paris_Beziers.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2014年5月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 ベジエの街角を歩いていると、こんな風に洗濯物が干されています。


 しかし、これももうすぐできなくなってしまいます。朝の6時から夜の10時まで、洗濯物をこんな風に干してはいけなくなるからです。


 「ベジエは美しい街です。それを維持するのは普段の生活や観光、一般企業にとっても大切なことです」と市長さん。


 洗濯物干し禁止条令に違反すると35ユーロ(約5000円)の罰金が課せられます。


 街の声は様々です。禁止されると困ると言う人もいれば、洗濯物を見せられるのはあまりゆかいじゃないという人もいます。


 因に、こういう条令をもうけている都市は他にもいくつかあります。パリもその一つ


 ベジエの市長さん、これまでにもいろいろ条令を定めているそうです。


 たとえば、4月末には、夜11時から朝6時まで、13才以下の子供の繁華街への外出を禁止。


 なんとなくちょっと右寄りの方?と思っていたら、極右政党の国民戦線の支持を取り付けているそうです。


 次回のターゲットはバルコニーや窓に取り付けてある衛星放送用パラボラアンテナだとか。

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、庭の洗濯物を取り込んでいると、隣りのイケメンと目が合った。思わず、にっこり微笑んで手を振った。手にレースの付いた赤いパンティを持っていたのも忘れて[あせあせ(飛び散る汗)]

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

yuzuhane

列車の幅の間違い、、、なんかフランス人らしい話ですね。ホームの近代化というのもなんか笑えますが…。洗濯物、、、意見が分かれるところでしょうね。
by yuzuhane (2014-05-22 23:37) 

carotte

yuzuhaneさん
あの、いいかげんなフランス人を象徴するような出来事ですよねえ〜。ホームは2センチくらい削るらしいですが、ほんとにわずかな違いだったみたいです。車両に手を入れるよりホームを削る方が手っ取り早かったんでしょうね。
by carotte (2014-05-25 16:16) 

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