橋の完成 [ノルマンディー地方]
一昨日の夕方の雷雨は強烈でした。
東京一帯が雷雲に覆われ、巨大な稲光があちこちでひっきりなしに起きたかと思えば、直後に耳をつんざくような轟音が鳴り響いていました。さすがに恐ろしくなりました。
このところ夕方になると決まって雷雨が発生します。朝は晴れていても夕方にはどうなるか分かりません。傘は必携です。
それはさておき、本日の話題は、ただいま改修工事中の世界遺産モン=サン=ミッシェル。
アクセスの悪さが問題になっていましたが、今週の火曜日に陸と島を結ぶ橋が完成しました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年7月22日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ツーリストの皆さんが歩いているのがその橋です。
全長700m。現在のところ歩行者のみ通行が許されています。
右側には土手の上に作られた道路がまだ残っています。
「こうして歩きながら、少しずつ近づいて来るモン=サン=ミッシェルを見られるのは良いですね」と女性。
「工事が始まった頃から気になっていました。橋が出来たら一番に渡ろうと思ってましたよ」と年配の男性。
工事が始まる前のモン=サン=ミッシェルには、乗用車や観光バスが止まれるような大きな駐車場がありました。
人里離れた島というイメージはどこにもありません。
そして、人工的に作られた土手の影響で、砂は堆積する一方。このままでは自然の風景が変わってしまうと、再生のための大工事が始まったのでした。
島のお土産屋さんを訪ねてみると、昔のモン=サン=ミッシェルの絵や写真が売られていました。
「この絵はがきは写真を加工したもので土手は消されてます」とお店の方。
因に土手が作られたのは19世紀末のこと。
土手が作られてから5年後の写真を見せてくれましたが、なんと列車が走っているではありませんか!
この時代、人間は便利さだけを追求していたのですね。
土手のおかげで砂が堆積し、今は島まで歩いて渡ることも容易になりました。
「昔のモン=サン=ミッシェルは、一日中、海に囲まれていたんです。つまり陸から離れた小島だったのです」と女性。
いずれ土手は解体され、堆積した砂も取り除かれます。
そうすれば、昔の姿を取り戻すことになります。しかし、完成までにはまだまだ時間がかかりそうです。
尚、工事についての詳細は以前の記事で紹介しています。興味のある方は→こちら
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、海岸で釣りをしていたら大きなスズキが釣れた。大満足で鼻高々。どうしても人に見せびらかしたくなって人通りの激しいビーチの砂の上にスズキを置いた。すると、一匹の犬がやって来て魚の匂いをかいだかと思ったら、おしっこをかけて立ち去った」
VDM (Vie de merde)より
朝のNHKニュースでもこの橋の完成を大々的に取り上げていました。いくらアクセスが便利になっても、最大の売り物が無くなってしまっては、元も子もないですね。
by opas10 (2014-07-27 21:21)
opas10さん
NHKでもやってましたか。
この工事が完成した後、全体の環境がどうなるのかちょっと気になります。そして、どんな様子が行って見てみたい気もします。
by carotte (2014-08-01 00:02)