バカラのシャンデリア [メイド・イン・フランス]
フランスのクリスタルガラスと言えばバカラ。
1764年に当時のフランス国王ルイ15世がロレーヌ地方の小さな村バカラ(Baccarat)にガラス工場を設立したのがその起源です。
あのバカラが地名から来ていたとは初めて知りました。
1764年設立ということは、今年で250年を迎えます。それを祝して、世界に二つとない豪華なシャンデリアが製作されました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年9月12日に放送)
高さ8.4m。25,197個のクリスタルと、386個の電球が使われています。
見ているだけで頭がくらっとなりそうなくらい豪華なシャンデリア。
構想に5ヶ月、製作するのに4ヶ月かかりました。
ガラス部門、メタル部門、組み立て部門など、バカラの全アトリエが協力し合って製作したそうです。
関わった職人の数は約600人。そのアトリエの一つを訪ねました。
ガラスを作る人、カットする人、磨く人・・・熟練の技が求められます。
そして、5センチほどのクリスタル一つを作り上げるのに大勢の人の手が必要です。
こうなると、あの高い値段もうなずけます。
「これだけのものを作れるのは一人一人のモチベーションがあってこそなんです」と組み立てを担当した男性。
噴水のようにカーブを描くクリスタルはどうやって作られたんでしょう?細部をじっくり見てみたい気分になります。
このシャンデリア、なんと日本人の有名デザイナーによってデザインされたそうです。
今のところ売り物ではないとか。そして、まずは日本に運ばれるそうです。
「バカラは日本で大きく発展をとげました。売上も伸びています」と責任者の方。
重さ1800キロの豪華なシャンデリアは、日本で展示されるのを皮切りに世界各地を回るそうです。
日本では一体どこで展示されるんでしょう?
これだけの重さのシャンデリアを飾るとなると限られた場所になりそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、祖父が、私が何年も前から大切に保存しているクリスタル・グラスのセットは、単なるマスタードの瓶を集めたものだと白状した・・・」
VDM (Vie de merde)より
パーツ一つ一つが工芸品なので、そりゃあ高額になるわけです。依頼された側にとっても、デザイナー冥利に尽きる仕事だったことでしょう!
by opas10 (2014-09-16 23:18)
opas10さん
確かに、あの一つ一つが手作りの工芸品です。
日本に展示されるときはきっとニュースになりますよ。デザイナーっていったい誰だったんでしょう?気になります。
by carotte (2014-09-21 20:18)