有名人の家を訪ねて その2 [ブルターニュ地方]
シリーズの二回目は、17世紀の書簡作家として知られるセヴィニエ夫人の家を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年9月9日に放送)
セヴィニエ夫人の家は、ゴルフ場???
いやいや、その後ろに見えているお城です。
エレガントでかわいらしいお宅ですね。名前はロシェ=セヴィニエ城といいます。建てられたのは15世紀。
セヴィニエ夫人の遠縁あたるドゥ・テルネ家が、数世代前からこの城を所有してきました。
その中のお一人が女優さんで、セヴィニエ夫人の書簡を朗読してくれました。
「夫人は本名のマリ・ドゥ・ラビュタン=シャンタルで手紙を書いていました。娘にあてた手紙は764通あります」と係りの男性。
これらの手紙が出版されたのは夫人が亡くなった後、18世紀になってからでした。
そして手紙の多くがこのお城で書かれたそうです。
お部屋のたくさんある見応えのあるお城のようです。
サロン・ブルーと呼ばれる大広間にはセヴィニエ夫人の肖像画かかけてあります。
「夫人はこの城が気に入っていたようです。滞在する期間がどんどん長くなって行きました。時には数年に渡ることもありました」とお城の現オーナー。
そして、夫人らしさが一番現れているのは庭です。
「こうして書簡を読みながら庭を歩いていると、ノスタルジックな気分になりますね。そして、娘と離れて暮らしているセヴィニエ夫人の寂しさも分かるような気がしてきます。そして、夫人が自然を愛し、植物を育てたことがよく分かります」
庭は、1987年にブルターニュ地方を襲った嵐で被害を受けましたが、その後、かつての図面に従って木々が植え替えられました。
「セヴィニエ夫人が計画した図面の通りに復元しました」とオーナー。
広大な公園は自由に入ることができますが、フランス式庭園と近くのチャペルはガイド付きでの見学になるそうです。
セヴィニエ夫人が書いた手紙から、この庭園は友人であるル・ノートルの作と考えられるそうです。
そしてチャペルのセヴィニエ夫人の時代に作られました。モリエールやフォンテーヌが活躍していた時代のことです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、郵便受けに『チラシお断り』と貼り紙をしたら、月に一回、請求書をもらうだけになってしまった」
VDM (Vie de merde)より
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