有名人の家を訪ねて その3 [ピカルディ地方]
シリーズの三回目は、彫刻家カミーユ・クローデル、外交官で劇作家かつ詩人でもあったポール・クローデルが、子供時代をすごした家を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年9月10日に放送)
二人が子供時代を過ごした家のある村と隣村の間には、こんな奇岩のごろごろした場所があります。
クローデル家の子どもたちもここで仲良く遊んだのでしょうか?
「こちらの岩は“巨人”と名付けられています。この場所を守っている巨人です。カミーユ・クローデルは、自分の作品の中に、ここの奇岩を取り入れています」と女性。
左がカミーユ、右がポール。二人のアーティストにここの風景が影響を及ぼしたことに間違いはなさそうです。
恐竜、クジラ・・・様々な生き物に見えて来る岩の数々。
クローデル家の家は教会の隣りにあります。18世紀には司祭館だった建物です。
カミーユとポールが過ごした頃と変わっていないそうです。
先ほど岩の説明をしてくれた女性は、カミーユ&ポール・クローデル協会の会長さんでした。家の中を案内してくれるようです。
「ここはポール・クローデルが生まれた部屋です。1868年のことです。彼は、二階の一番端の部屋で生まれたと、著作の中で書いています」
ポールは末っ子で、姉にあたるカミーユは別の場所で生まれたようです。
この建物、しばらくは県の所有のまま放置されていましたが、最近、シャトー=ティエリ村に買い取られました。
その目的は、この建物を一般に解放されたアーティストの家にすること。
そのために、現在、修復作業が行われています。
「ここは博物館にはしません。いくつかのアトリエで構成されたアーティストの家になります」と責任者の方。
たとえばこちらの部屋は、カミーユ・クローデルの彫刻のアトリエになる予定だそうです。
すでにここに置く作品の準備はできています。
クローデル家より提供された作品、子供の頃の品々、写真などもあります。
準備は着々と進んでおり、1年後には開館の運びとなるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、スーパーで友人の奥さんに合った。彼女は、こんにちは!と挨拶してこう言った。『赤ちゃんはお元気?』で、私は言った。『ええ、元気ですよ』でも、私に子供はいないのでして・・・」
VDM (Vie de merde)より
まさに奇岩!想像力豊かな子供時代に刺激を受けたことが、彫刻家と詩人というクリエイティブな職業に繋がったのでしょう。単なる博物館でなく、新しいクリエイティブを産み出す場所に活用するというのはよいアイデアですね!
by opas10 (2014-09-22 22:29)
opas10さん
二人はこんなところで育っていたのですね。この奇岩、かなりの刺激だと思います。いやでも想像力をかき立てられますね。記念の家をありきたりの博物館ではなく、アーティストのために有効活用するというのはいいですね。
by carotte (2014-09-24 09:52)