食べるブドウ [フランスのグルメ]
フランスのワインや様々な農業製品につけられるAOC(Appellation d’Origine Contrôlée)。
厳格な条件に適合したものだけに与えられる品質保証のラベルです。
最近ではこれのヨーロッパ全体に拡大したAOPというのがだいぶ浸透してきました。
この両方のラベルのついたブドウがあります。
ワインにするブドウではなく、そのまま食卓に出して食べるブドウです。
ちょうど今、このブドウが市場の店先に並び始めました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年9月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがそのブドウ。シャスラ=ドゥ=モワサック(chasselas de Moissac)と呼ばれています。見るからに美味しそう。
産地は、フランス南部の美しい修道院で知られる町モワサック。
「今が一番甘い時期です。イタリアのブドウより良いですよ(笑)」とお店の女性。
「ああ、甘いですね。皮も分厚くないし、種も多すぎなくていいわね」とお客さま。
甘くて上品なお味のようです。
このブドウ、市場のすぐ近くにあるサン=ピエール修道院の修道士が、敷地内で栽培したのがその始まりです。
しだいに美味しいと評判になり、王様の耳にまで達するほどのブドウになったそうです。
そして今ではモワサックの特産品になりました。
お値段の方は、1キロで12.5ユーロ(約1700円ほど)。バカ高くはないですね。
栽培しているブドウ園を訪ねると、ちょうど収穫の真っ最中。
太陽の光に照らされて黄金色に輝くブドウを一房ずつ丁寧に摘み取っていました。
こればっかりは機械化は出来そうもありませんね。
このブドウ園ではシャスラを作り始めて6代目になるそうです。
今年は気候も良く、甘くて美味しいブドウになっているそうです。
「まあまあの天気で始まり、7月は雨が多くて夏とは思えない気候でしたが、それがシャスラには良かったようです」とブドウ園の方。
収穫はこれから2ヶ月間続くそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私はイギリスに引っ越して間もないフランス人です。バッグの底にユーロ硬貨を見つけた時は涙がでました」
VDM (Vie de merde)より
たしかに、よく考えてみると、ブドウは収穫の時期があり、サンピエールの回廊は見ましたが、ブドウを食べるには九月下旬以降行かなければなりませんね。(このことは、去年気が付きませんでしたが、今年行ったときに気が付きました。)モワサックへは、三度目の正直、もう一度行かなければならない!?
by huck (2014-09-25 12:13)
huckさん
この映像でシャスラの実態がよく分かりました。AOCがついているとなると、変な栽培はできないので、やっぱりこの時期だけ美味しくいただけるということのようです。9月から10月に行かないと食べられないですね。それにしても、見るからに美味しそうですねえ〜。
by carotte (2014-09-26 21:11)
異常気象の年にはいいワインができるように、ブドウはなかなかヒネクレた果物のようですね。そして今年の異常気象がまたおいしいブドウを育ててくれたようで。
by opas10 (2014-09-28 22:34)
opas10さん
ブドウは岩がゴロゴロした痩せた土地に育つみたいですね。生命力が強いんでしょうか?美味しそうな実がたわわにぶら下がってました。
by carotte (2014-10-04 11:26)