味覚週間2014 その2 [フランスの郷土料理]
シリーズの二回目は、ポ=ト=フ(pot-au-feu)。
直訳すると「火の上の鍋」。今やフランスの国民的冬の料理です。
ポ=ト=フは簡単に作れる上に、お肉も野菜もバランス良く食べられます。
肉と野菜の出汁がたっぷりつまったスープはそのまま食べてもおいしいですし、いろんなものに応用できる万能スープ。
本日は、アンボワーズに住むおじさまが作って下さいます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年10月14日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
朝もやに包まれたアンボワーズの気温は10℃前後。鍋料理にはぴったりの気候になってきました。
ミッシェルさんがキッチンから運んできたのがポ=ト=フ。鍋料理はこうして大勢で食べるのが美味しいのです。
このポ=ト=フ、どうやって作るのでしょう?
時間をさかのぼって、まずはお肉屋さんへお肉を仕入れに行くところから見てみましょう。
ミッシェルさん、牛肉をお買い求めのようですが、何やら部位にこだわりがあるようです。
ほほ肉、すね肉、あばら肉、テール。そして、髄の付いた背骨も3つほど仕入れます。
それぞれにお味も食感も違うのでしょうね。お値段は締めて680ユーロ(約9000円ほど)。
次はお野菜です。
ジャガイモ、セロリ、玉ねぎ、ネギ、にんじん、お好みでカブ又はルタバガ(カブに似た根菜)。
材料が揃ったら、厨房でお料理開始!
大鍋にたっぷりの水を入れ火をつけます。塩を少々入れたら、まずはお肉を投入。フタをして2〜3時間煮込みます。
その間に、のんびり野菜の皮をむきます。時々、お肉の茹で具合を確かめるのを忘れないようにしましょう。
頃合いを見計らって、野菜を入れます。
まずは、ニンジン、ネギ、セロリ、カブ、ルタバガ、玉ねぎを入れます。玉ねぎにはクローブを刺しておきます。
しばらくして、最後にジャガイモを投入。
こうして出来上がったのが、ポ=ト=フ。食卓をよく見ると、お肉と野菜を大皿に分けて盛りつけてあります。
日本ではスープも一緒にお皿にもりつけて、べちゃべちゃにして食べることが多いですが、本場の食べ方はちょっと違ってました。
煮込んだお肉が柔らかそうですね。野菜もたっぷり食べられてヘルシーなお料理でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私は果物と野菜の販売員。少々お年の奥さんがお会計をする段になって、何やらトマトもパッケージの底をごそごそやっていた。どうしたんですか?と聞くと、その女性が言った。『歯が一本どこかに行っちゃったのよ』」
VDM (Vie de merde)より
美味しそうですねー(o>ω<o)
ポトフ大好きなので、かぶりつきで見てしまいました(笑)
by こてぱん (2014-10-18 18:10)
こてぱんさん
ポトフ、好物なんですね。
大きなお肉の塊がごろごろ入っていておいしそうでした。お野菜もじっくり煮てあって、あのスープの味が染み込んでますよ。食べてくなってしまいますねえ〜。
by carotte (2014-10-19 00:36)
本場のポトフは、お肉がゴロゴロ入っているものなのですね!自分のイメージだと野菜がゴロゴロ入っている透明な暖かいスープというイメージだったのでちょっとオドロキです。
by opas10 (2014-10-25 22:48)
opas10さん
いろんな部所の肉を取り混ぜて作っちゃうくらいですから、結局、肉好きなんですよね〜、フランス人は。スープと身は別々に食べるのがポトフらしいですよ。
by carotte (2014-11-01 10:01)