プロットの騒音 [地方の小さなできごと]
11月11日、第一次世界大戦の終戦記念日に、ロンドン塔の周りはセラミック製の赤いひなげしの花で埋め尽くされたそうです。その映像に興味のある方は→こちら。
ものすごい数ですね。赤いひなげしは、この大戦で犠牲になった人たちの象徴です。
約100万人ものイギリス兵がフランスの地で犠牲になったそうです。
死者の数は第二次世界大戦時の比ではなかったようです。
さて、フランスのバスク地方では、この地方伝統のスポーツ「プロット(pelote)」を巡って、ちょっとしたいざこざが起きてしまいました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年11月13日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ブガルベ(Bougarber)は人口700人ほどの小さな村。広場にはプロットのコートが設置されています。
プロットはスカッシュに似たバスク地方伝統のスポーツ。詳しくは以前の記事を→こちら。
週末も含めて休まず使われてきたこのコート、今日から週末は決められた時間以外は使うことができなくなってしまいました。特に日曜日は午前10〜12時までしか使えません。
なぜこんなことになってしまったのか・・・。
近隣の住人から音がうるさいという苦情が出てしまったのです。
確かに、この音が四六時中聞こえていたのではちょっとつらいかもしれません。
しかし、愛好家にとってはちょっと不便です。
「仕事があるのでゲームができるのは週末だけなんです。日曜日の午後にできないなんてちょっと困りますね」
「もっとうるさい音なんて他にもあるでしょう?車の音とか教会の鐘の音とか」
しかし、村は使用を制限することを決定しました。
この通り、日曜日の午後はコートには誰もいません。近隣の住人はほっと胸をなで下ろしています。
「人によっては夜の9時とか10時までやってますよ。そんな夜遅くまでやられたんじゃ堪りませんよ」
コートが作られたのは7年前。それ以来、仲間でゲームを楽しんだり、競技大会が開かれたり、多くの人たちに利用されてきました。
しかし、近くに住む人たちはあまりいい気持ちではなかったと言います。
「近くに住んでる者としてはちょっときついですよ。一日中何時間もあの音を聴かせられるのはストレスなんですよ」
村では、今度は平日の使用時間も制限することを考えているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、数ヶ月前からデートに誘おうとして断られ続けているお隣さんが、少々賑やかなパーティを開いた。そこで僕は家まで行ってこう言った。『音楽の音を小さくするか、僕をパーティに招待するかどちらかにしてくれない?』するとお隣さんは音楽の音を小さくした」
VDM (Vie de merde)より
もともと人が住んでいた所にコートができたのであれば、住民の意見が通りますね。人口の少ない村なので、民家の無い所にコートを作ってしまえば、と思うのですがそうもいかないのでしょうか。
by opas10 (2014-11-19 23:44)
opas10さん
音についてはあまり気にしないでコートを作ってしまったんでしょうね。確かに、小さい村なので、村のはずれとかに作ってしまえばよかったのかもしれませんね。
by carotte (2014-11-20 16:36)