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フランスのチーズ2 その2 [フランスのグルメ]

 フランスのチーズ・シリーズの第2回目は、フランス北東部ノルマンディ地方を訪ねます。


 ノルマンディのチーズと言えば・・・カマンベールです。

Paris_Champsecret.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年11月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 まだ薄暗いノルマンディの朝。すでに作業が始まっていました。


 前日に型に入れておいたクリーム色の牛乳の塊(まだチーズにはなってないですね)を取り出します。


 それにしてもものすごい量ですね。1日に450個ほど製造するそうです。


 水切りされた牛乳の塊は網の上に移され、寝かされます。


 カマンベールの元となる牛乳を提供してくれるのがこれらの牛です。昨日のコース地方の牛とはまたちょっと違ってます。


 あちらは全身が茶色だったのに比べて、こちらはまだら模様。牛乳の味もちょっと違っているのでしょうね。


 カマンベールでいろいろ調べてみると、AOP(保護原産地呼称)で保護されてないとなっています。


 おかしいなと思ってよくよく調べてみると、カマンベール・ドゥ・ノルマンディー(Camembert de Normandie)の名称ならAOPで保護されていることがわかりました。


 考えてみれば、日本で作られているチーズにもカマンベールという名前が使われていますね。保護されてないから使っても大丈夫というわけです。


 しかし、保護されているカマンベール・ドゥ・ノルマンディーと保護されてない単なるカマンベールでは味が全然違うそうです。


 それもそのはず、前者のラベルを取得するためには厳しい規定にのっとった方法でチーズを製造しなくてはなりません。


 この牧場でチーズを作っているパトリックさん、厳しい基準をクリアしてラベルを獲得したそうです。


 牛は最低でも6ヶ月間はノルマンディ地方で放牧されなければなりませんし、餌も自然の干し草でなくてはいけません。


 「カマンベールは水分が多く含まれたチーズですから、原料となる牛乳の質が良くなければなりません」とパトリックさん。


 毎日1300リットルの牛乳を15℃〜20℃にあたため固めて型に入れます。


 ちょうどお玉に5杯でチーズ一個分になるそうです。牛乳2リットル分くらいです。


 こうして毎日450個も型に入れ込むのは大変な作業ですね。4時間かかるそうです。


 そして商品として売り込む活動も欠かせません。こうして訪問してきた業者に味を確かめてもらっています。


 この日のお客様はブルターニュ地方のナントからやってきたそうです。美味しそうに試食してました。


 カマンベールは普通にそのまま食べても、フランスパンに乗せて食べも美味しいですね。


 


 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、夜中にうちのネコは、クレオパトラ版プール・パーティーを開いたらしい。どんなパーティーかって?1リットルの牛乳パック6本分を床に撒き散らし、その上を滑って遊ぶパーティーさ」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

手作業で一日450個も仕込むのは、大変な作業ですね。毎日仕込んだら、一ヶ月で13500個、一年だと15万個以上!スゴイ数を手作業でやってます!
by opas10 (2014-12-06 14:15) 

carotte

opas10さん
一ヶ月で13500個とはすごいですね!コツコツやるとはこのことでしょうか?でも、大量生産より手作りの方が美味しそうな気がするので、やっぱり頑張っていただきたいです。
by carotte (2014-12-11 16:03) 

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