12月にブドウの収穫 [フランスのワイン]
スペインとの国境に近いベアルン地方。
12月のこの寒さの中、ブドウの収穫とワインの仕込みが行われています。
もうすっかり終わってしまったものとばかり思っていましたが、今、収穫しているところもあるんですね。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年12月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
今頃、収穫されるブドウはすっかり茶色に変色し、シワもできています。
このブドウが、ジュランソン(Jurançon)というAOCのラベルの付いたワインになります。
この時期にあえて収穫することで甘みの強いワインになるのだとか。
ただし、霜にやられてしまうリスクもあります。
今年はうまい具合に霜にやられることもなくブドウの実に糖が凝縮されているため、美味しいワインになりそうです。
ブドウの収穫となると必要になるのが人手。
普段は事務仕事に従事している人たちも総出で作業が行われています。
この時期になるとブドウの葉っぱも落ちて、実を収穫するのは楽な感じがしますが、実際はそうでもなさそうです。
さすがベアルン地方。美しいハーモニーの歌声が聞こえてきました。
こうして作業が終わった頃、暖かい食事が待ってます。
なんだか、豚汁みたいなのを配ってましたが、これはこの地方の郷土料理ガルビュール(詳しくは以前の記事を→こちら)。
身体があったまりそうです。冬は煮込み料理が一番ですね。
それにバーベキューもやってました。
さて、ブドウの方ですが、仕込みが終わると樽の中で2〜3年寝かせられます。
ジュラソンには辛口と甘口があるようですが、今回紹介した甘口のジュラソンは、食前酒に最適だそうです。
おつまみには、フォワグラ、オッソー・イラティ(羊乳のチーズ)のようなマイルドなチーズが合うそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、コーヒーがこぼれ、砂糖もこぼれ、スプーンも落ちたけど、コップだけは残った。こんな自販機、大嫌いだ!」
VDM (Vie de merde)より
一度、南西フランスで、12月31日に摘んだブドウのワインというのを飲んだことがあります。これかもしれませんね。
by huck (2014-12-23 11:56)
やはりブドウの収穫には人手がいるんですね。欧米の肉体を使う現場は、workerにhot mealを提供することに気を使う傾向がありますね。以前からとてもよい習慣だと羨ましく思っていました。
by opas10 (2014-12-27 21:46)
huckさん
このワインかもしれませんね。それにしても、12月31日に摘んだブドウのワインなんてそう飲めるワインじゃないですね。プレミアがつきそうな感じもします。
by carotte (2014-12-31 23:15)
opas10さん
以前、機械で収穫するのをビデオで見ましたが、ほとんどはこうして人の手でやっているようです。一日身体を酷使して働いた後は、やっぱりあったかい食事ですよね。身体が休まりそうな気がします。
by carotte (2014-12-31 23:19)