プロヴァンスのクリスマス [プロヴァンス地方]
南仏の伝統的なクリスマスは夜中のミサに出席すること。
南仏の小さな村アロー(Allauch)の皆さんは、伝統の民族衣装を身につけてミサに出席したそうです。
そして、ミサの前には、村人総出でキリストの誕生の様子を再現した劇も上演されました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年12月25日に放送)
アロー村では、毎年クリスマスに、キリストの誕生の様子をミニチュアで再現したクレッシュを、生きた人間が演じます。
最初のシーンは、天使ガブリエルがマリアに受胎を告知した場面。
村の小さな丘をそのまま舞台として使っています。
粉挽や羊飼い、それに本物の動物たちも登場します。
お爺さんからお孫さんまで村人総出で演じます。これは見応えがありますね。
それに正しいクリスマスの過ごし方のような気がします。そして、改めてクリスマスが何かを教えられます。
「これが村の文化なんです」と村の女性。
「村のシンボルみたいなものです」と同じく村の女性。
劇が終わると今度はパレードが始まります。
太鼓や笛に合わせて民族衣装を着た村人たちがやってきました。
その後ろから、すごい数の羊たちもパレードに加わります。
毎年行われるこのイベントを見物しようと遠くから観光客もやってきます。見物人の数も羊に負けないくらいたくさんです。
「伝統って素晴らしいですね」と子供を抱いたお父さん。
パレードは村の教会まで続きます。このまま中に入っていくようですが、さすがに羊は一緒じゃないようです。
これからいよいよ夜のミサが始まります。
そして、ミサが終わると帰宅して、13種類のデザートを食べるというのがプロヴァンスの風習だそうです。
13種類のデザートについては、以前の記事を→こちら
******** フランス人のつぶやき *******
「今日は、私にとって僧侶としての初めてのミサでした。終わった後で集金袋を見てみると、お金の他にこんなメモが入っていた。『まだ時間があるなら仕事を変えたほうが良い。そうすればもっと稼げるよ』」
VDM (Vie de merde)より
これもまた素朴な味わいのクリスマスですね。地元の人にとっては何より大事なイベントでしょう。それにしてもフランス人のつぶやき、説法がつまらなかったのか、それとも販売向きなのか?(笑)
by opas10 (2014-12-27 22:20)
opas10さん
村人にとっては大事なイベントのようです。こうして何年も続けているうちに観光客もやってくるようなイベントになって村おこし、なんてことになるようです。
by carotte (2014-12-31 23:25)