フランスのイスラム教徒 [トピックニュース]
フランスで起きたテロ事件はいろいろ考えさせられます。
その中の一つが、フランスに住む一般のイスラム教徒のこと。
これから自分たちの将来がどうなるのか不安に感じている人がほとんどのようです。
この現状に皆さんはどのように対処されているのでしょう?

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年1月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス北部のリールにあるモスクに集まった信者の皆さま方。今回の事件にショックを受けていらっしゃるようです。
「今回の事件は私たちと無関係ではありません。私たちは暴力は受け入れられません」と女性。
お祈りを捧げた後は、こうしてデモ行進を行いました。
それぞれフランス国旗を持ち、「テロリズムに宗教はない」「私の国に手を出すな」と書かれたプラカードや横断幕を掲げています。
そして、イスラム教とテロリズムが固く結びついてしまっている現状や自分たちの安全について、どの人も不安を感じているようです。
一方、あのパリのモスクでも信者さんたちが集まっていました。
過激派と一緒にされることへの苛立ちが怒りに変わってしまう方もいました。
今回の事件がそれほど大きな衝撃だったのかもしれません。
そしてボルドーでは、様々な宗教の人たちが一つになって「狂信的行為に反対」という横断幕を掲げながらデモ行進をしていました。
最後は、黙祷を捧げ、フランスの国家を斉唱。
1世紀以上も前からフランスに入ってきたイスラム教は、今はキリスト教に次ぐ第2の宗教になっているとか。
「私はこの国で生まれ、働き、価値を認めてもらえるようにがんばっています」と信徒の女性。
しかし、一般のイスラム教徒の存在感を示す力が今ひとつ足りないのが現状だそうです。
過激派とは異なるということはわかっていても、普通にモスクで祈りを捧げている信者が、ある日突然、カラシニコフを手に立ち上がる、というイメージがどうしてもつきまといます。
そのようなイメージを払拭するためには、適切なリーダーが必要なのかもしれません。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、職場でチョコレートケーキを食べていると、ボスが通りかかって驚いたように言った。『君はラマダンはやらないのかね?』『いえ、僕はイスラム教徒ではないもんで』と僕。するとボスが言った。『それはわかっているよ。ただ、君は太ってるじゃないか』」
VDM (Vie de merde)より
どんな宗教にも必ず一握りの極端な過激派はいるものですが、ムスリムの場合、その割合が他の宗教よりも高いように感じるのは、やはり偏見なのでしょうか。他の文化や宗教への不寛容も感じてまして。
by opas10 (2015-01-11 15:00)
musulmanの中にいるごく一部のislamisteと同一視されないようしなくてはならないのでしょうが、なかなかイメージ的に同じととらえがちで、本当に難しい問題ですよね。偏見という言葉について再考させられますね。
by yuzuhane (2015-01-11 21:20)
opas10さん
政治と宗教の切り離しが出来ているか?というのが一つのキーなんじゃないでしょうか?ムスリムは政治と一体化しているところがあり、これが大きな問題のような気がします。
by carotte (2015-01-12 22:44)
yuzuhaneさん
普通のmusulmanの方々の力がもっと大きくなると少しはイメージが変わるのかもしれませんが、すぐにというわけにはいかないですね。一般のmusulmanは、テロを起こす過激派はイスラム教じゃないといいますが、私たちはどうしてもイスラム教の中の狂信的な人たちが過激派だと考えてしまいます。なかなか難しい問題ですね。
by carotte (2015-01-12 22:53)