パリのパサージュ その3 [パリ]
19世紀、裕福な人たちが住む界隈に数多く作られたというパリのパサージュ(アーケード街)。
わりにユニークなお店が入っているようですが、シリーズの三回目に訪ねるパサージュはどうでしょう?
今回は、パリ2区にあるパサージュ・デュ・グラン・セール(Passage du Grand Cerf)を訪ねます。(下記地図の緑印)
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2014年5月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
入り口の感じが前回とは異なります。
中に入ると、スケッチを楽しむ方がいらっしゃいました。
天井を見上げると、前回と同じガラスと鉄骨でできています。美しいですね。
「私はガラスや光が大好きなんです。ここは朝の風景も夜の風景も同じくらい素晴らしいですよ」と水彩画家。
全長117メートルのこのパサージュは、屋根が一番高いそうで天井までは12メートルあります。
因みにここは、1960年に、映画「地下鉄のザジ」(ルイ・マル監督)の撮影が行われたことでも知られています。
細い通りの両側にお店がならんでいます。
小間物店やファッション系のお店もあれば、装身具や高級家具を製造する人のアトリエ兼お店になっていたりと様々です。
互いのお付き合いも頻繁で、ちょっとした村のようになっているとか。
そして、ここに住んでいる人もいます。
「ここは都市の中にできた独立した町みたいなところです。お互いに住人のことをよく知ってますしね。私はそこが気に入ってますよ」と住人の方。
ここにはかつてグラン・セールというの名のホテルが建っていました。
それをパサージュに作り変え、1825年に営業を開始しました。
昼間は誰もが自由に通ることができますが、夜になるとこうして扉が閉じられます。
車の通りもなく、風が雨からも守られ、静かな夜が過ごせそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、母がお店に戻って商品を取り替えてきてくれと言う。商品とはトイレットペーパー。色がお気に召さなかったらしい」
VDM (Vie de merde)より
パリのパサージュは、どこも美しいですね、スケッチしたり、写真で切り取りたくなる気持ちがわかります。夜は、完全に閉まるのであればセキュリティも安心なので、高級品を扱う店も心配なしですね。
by opas10 (2015-01-18 20:16)
opas10さん
パサージュだと外の吹きっさらしとは違うので、お店もなんとなく落ち着きますね。しかも安普請ではなくしっかりとした作りになっているのがまたいいですね。パサージュ巡りの観光も面白いかもしれません。
by carotte (2015-01-31 00:06)