ナヴェット [プロヴァンス地方]
クリスマスから数えて39日目の今日2月2日は、主の迎接祭(chandeleur)と言われるキリスト教のお祝いの日です。
この日フランスではクレープを食べる習慣がありますが、マルセイユでは、ナヴェット(navette)と呼ばれるビスケットを食べるそうです。
このナヴェット、4年前の記事で紹介したことがありますが(→こちら)、今年、たまたま友人がマルセイユに行くと聞いて、お土産に買ってきてもらいました。一缶に12本入りで17ユーロでした。
これを作っているのが1781年創業のパン屋さんFour des Navettes。
そして、200年前のレシピを今も固く守って作っているそうです。
フランス革命以前から作られてきたお菓子なのですね!
缶を開けると独特の香りがします。オレンジの花のフレイバー水を使っているとのことなので、その香りでしょう。
フランス革命の頃にマルセイユの人はこんなお菓子を食べていたのかなと思いを馳せながら食べてみました。
想像していたのとはちょっと違うお味。これは日本にはない、西欧人の好む味という気がします。
それほど甘くはなく、少々粉っぽい感じ。日本人の口に合うかどうかちょっと疑問・・・。
お店のサイトによると、そのままかじってもいいし、コーヒーや紅茶に浸して食べたり、ジャムをつけたりして食べてもいいそうです。
確かに、オレンジマーマレードをつけて食べたらわりに美味しくいただけました。
ひょっとしてこのお味、癖になってしまうかも。
缶の中に入れておけば、少なくとも一年は保つとか。保存食にもなりそうです。
お店で作っている映像が下記です。
なんだかものすごい量のナヴェットを作っているようです。
ということは、それだけ売れていると言うことなのかもしれません。
このお店、2007年に、日本語で言えば人間国宝に当たるような文化財に指定されています。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの息子は、戸棚の奥の賞味期限の切れたビスケットを食べた。魂胆はわかっている。お腹を壊して学校に行かなくてすむようにだ」
VDM (Vie de merde)より
そう、この船の形のナベット、この店フーデナベットがやってなくて買って来れなかったのがマルセイユ残念の一つでした。長期間保存がきいて固いらしいですね。マルセイユはまた行きたいので、次回こそ…と思っています。
by yuzuhane (2015-02-02 11:52)
yuzuhaneさん
お店が閉まってたのですね。残念でした。
マルセイユでは誰もが知っている有名なパン屋さんらしいです。固いと聞いていたので覚悟してかじったら、それほどでもなかったですよ。
by carotte (2015-02-05 11:06)
クリスマスからもう39日も経ったのですか!あの時抱えていた仕事上のトラブル、まだ解決していないし・・・・。ナベット、すごい量ですね!!あれだけ毎日作っているとしたらすごい量が売れているんですね~。
by opas10 (2015-02-08 22:08)
opas10さん
トラブルまだ解決せずですか・・・。
ナヴェットのあまりの量の多さにびっくりです。この調子だと、かなりの売り上げを記録しているはずですよ。
by carotte (2015-02-11 11:38)