パリの屋根 [パリ]
日本では長崎の教会群が世界遺産に推薦されることが決まりましたが、フランスではパリの屋根群を世界遺産にしようという動きがあるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年2月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
灰色のトタンやスレートの屋根が並ぶ街。これこそパリの屋根。
その屋根の写真を撮り続けているのが写真家のジル・メルメさん。
なんだか足がすくみそうなところで撮影しています。
とても歩けそうにないところに足を踏み入れているような感じ。しかし、手すりが取り付けられているところを見ると、人が歩いても不思議ではないようです。
パリの屋根は迷路のようになっていますね。
「屋根の高さは地上からだいたい20メートル程度です。でも、冬はまるで山の中にいるような印象です」とジルさん。
もちろんパリの屋根にはメンテナンスが必要です。こうして傷んだ屋根は修理されます。
建物の屋根をトタン板でカバーするというのは、19世紀にパリ市街を大々的に改造したジョルジュ・オスマンの時代に考え出された方法です。
「屋根は軽くなくてはいけなかったのです。それでこのトタン板が選ばれました」
こうしてパリのすべての建物の屋根はブルーがかった灰色のトタン板で覆われました。
この中で均衡を破るように現れるのが緑の屋根。
マドレーヌ寺院、オペラ座のドームなど、銅が酸化して緑色に変色したのです。
少ないですが、瓦葺の屋根もあります。
一見、雑然とした屋根の集まりに見えますが、一つ一つ見ていくと、それぞれに個性があり、なかなか面白いものです。
世界遺産に登録となりますかどうか・・・。
本日はおまけで、空から見たパリの映像をごらんください。ちょっと長い動画ですが、パリの名所を空から見物できます。
この映像を見ていると、パリはつくづく魅力的な街だなと思ってしまいます。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、屋根に上がって修理をしている間に梯子を盗まれた」
VDM (Vie de merde)より
ぺルノーさん改めて今を拝見するとあのころとは全く別人ですね。写真家の方、結構お年を召した方でしたが、屋根の上に登って屋根の写真とは面白いですね。屋根の上を見たことはなかったので、興味深かったです。でもあのかわいい煙突が並んだ屋根を見上げるとパリって感じがします。
by yuzuhane (2015-02-08 14:58)
yuzuhaneさん
30年近く番組を続けていると、顔の様子も変わってきますね。昔の映像が残っているだけに変化がよくわかります。パリの屋根にくっついている煙突、小さいのが無数に並んでました。ああ、パリだなと思いますねえ〜。よく見ると屋根の形も建物によって微妙に違ってたりして、観察すると面白いです。
by carotte (2015-02-08 15:24)
様々な形状や素材の「屋根」があるということは、建物にも個性があって美しいということですね。空からのパリを眺めていると、やはりパリの美しさの源は、ドイツ的なモダニズムを排した、アールデコ的な建物やモニュメントが多いからなのかなあ、と感じました。
by opas10 (2015-02-08 22:44)
opas10さん
パリはオスマンの大改造以来、変わらずずっと同じ建物を使い続けているんですよね。その中に近代的なビルが建っている地区があったり、現代アートが設置されていたりと、変化があるようです。その辺りがパリの魅力かもしれません。
by carotte (2015-02-11 11:57)