厳戒態勢 [パリ]
シャルリーエブドの銃撃テロから約1ヶ月がたちました。
フランスは、全国のテロが起きる可能性のある地域に10500人の兵士を配置し、厳戒態勢をしいています。
ユダヤ教の寺院も同様に兵士が警備にあたっています。
そのお礼に、ユダヤ人は兵士に食事や宿泊施設を提供しているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年2月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ユダヤ教の寺院を警備する迷彩服のフランス兵。
パリの街を歩いていると、同じような兵士が自動小銃のようなものを肩にかけ、犬を連れてパトロールしています。
そんな光景は日本では滅多に見ることはありませんが、フランスでは日常です。
それが今回はシャルリーエブドの事件でさらに強化されているようです。
警備は24時間。兵士の皆さん、ゆっくり休む暇もなさそうです。
そこでユダヤ人の皆さんがこうして料理を用意しては兵士に提供しています。
メニューは毎日変わります。今日はジゼルさんの担当ですが、明日は別の方が料理を作るそうです。順番にお当番が決まっているようです。
このように兵士が配置されているのは首都圏だけで100箇所ほど。
どこも同じようにこうして食事が届けられます。
「お料理を提供できてよかったです。兵士の皆さんに何かお返ししなくてはね。ホッとしてもらえたら嬉しいです。」とジゼルさん。
食事の準備ができたら兵士が施設の地下へと降りて行きました。
簡易ベッドがあるところを見ると、どうやらここで仮眠も取るようです。
お食事は鶏のもも肉のローストとジャガイモと混ぜ御飯。美味しそうです。
「この仕事をしていると自分たちとは別の見方や考え方に触れることができます。そしてパリの人たちとも交流ができます」と兵士。
「皆さんが任務を遂行しやすいようにお手伝いできればと思っています」と別のユダヤ人女性セリーヌさん。
フランスは大変ですね。イスラム教のモスクもあればユダヤ教の寺院もあちこちにあります。
そのうち日本も様々な宗教に対処しなくてはならない時がやってくるかもしれません。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、友人が仮装パーティに招待してくれたので、古代ローマの兵士の格好で出席することにした。会場に着くと、スーツをしゃきっと着こなした友人をみつけた。友人は言った。『仮装じゃなくて正装って言ったんだよ』」
VDM (Vie de merde)より
パリは大変な状況なんですね。
by soujirou-3 (2015-02-13 14:51)
ニースでも軍が展開されて警戒レベルがかなり上がっているようです。マシンガンを持っていた兵士が誤発射したりもあっったそうで、聞いているだけでなんか心配になりますが、パリの警戒はより以上でしょうね。
by yuzuhane (2015-02-13 21:22)
soujirou-3さん
大変のようです。小規模のテロが散発的におきるのもたちが悪いです。警備に当たるといっても完璧というわけにはいかないですよね。
by carotte (2015-02-14 00:09)
yuzuhaneさん
誤射はちょっと怖いですね。兵士もテロときいては冷静ではいられないでしょうけどなんとか頑張って欲しいです。一般市民もいろいろ危ないと言っても外に出ないわけにはいかないですからねえ〜。でも、現地の人たちは案外普通に生活していて、むしろ遠くにいる人間の方がちょっと心配になるのかもしれません。
by carotte (2015-02-14 00:18)
大陸国家のフランスは、日本と違って民族や宗教の多様性を守るという大義もあるのでしょうね。兵士も人間なので、こうした思いやりがモチベーションを上げる要因になるでしょう。
by opas10 (2015-02-22 12:45)
opas10さん
日本とは比べもにならないくらい民族も宗教も多様です。日本はどこか閉鎖的で、難民で日本にやってきても居心地が悪いのが、結局はアメリカなどにまた移動してしまうらしいですね。
by carotte (2015-02-22 16:10)