マクロン法 [トピックニュース]
マクロン法、国民議会で可決されたとばかり思っていたら、まだまだもめておりました。
議会での議論が終了し、いよいよ投票という段になって否決という最悪の事態が予想され始めました。
一計を案じた政府が奥の手を使い、議員の投票にかけることなくこの法律の採択を強行。
これを受けて反対派からは非難轟々。内閣不信任案が提出される可能性もあり、不信任案が可決されれば内閣総辞職、マクロン法も露と消えることもありえます。
とは言っても、不信任案の提出はかなり難しく、万が一提出されても可決は無理だろうと言われています。
奥の手を使ってまでもマクロン法を採択したかったオランド政権。この法案への執着のほどがうかがえます。
それにしても日曜日にお店を開けるか開けないか、ひいては日曜日に働くか働かないかでこれほどの騒ぎになるとは・・・。
これもお国柄でしょうか?やはり日本人のほうが働き者ですね。
さて、その日曜日にお店を開けることについて町の人たちはどう思っているのでしょう?
ノルマンディ地方の都市ル・アーヴルで訊いてみました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年2月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
町の人たちに訊いてみると・・・。
「平日仕事をしている人たちが日曜日に買い物ができるようになるでしょうね」
「日曜日に働く人にきちんとした報酬が払われるべきだろうね」
「大きく状況が変わるとは思えませんね」
「日曜日には絶対に働くべきじゃないです。そんなことさせるなんて奴隷と同じになるわ。絶対ダメ!」
皆さん、諸手をあげて賛成というわけじゃなさそうです。最後の方は強硬に反対されてました。
ル・アーヴルにはすでに2007年から観光エリアというのが指定されていて、その中では日曜日も例外的に営業できることになっているそうです。
このエリアで土産品店を開いているレティシアさんもこのシステムを利用している一人です。
しかし、このエリアから離れた地域の商店はちょっと反応が違っています。
「クリスマスの時期に日曜日に開けたりしてますが、何も変わらないですね」
「私はそいう話には全然興味ないです」
ル・アーヴルの市長さんによれば、日曜日にお店を開ける開けないというより、顧客にそのようなニーズがあるかどうかというのが一番の問題だそうです。
わかるようなわからないようなご意見。
日本で日曜日にお店を閉めるなんてとても考えられません。
それと同じように、フランスでは日曜日にお店を開けるというのは大きなインパクトがあるのかもしれません。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、日曜日だ。朝の5時半。世の中には2種類の人たちがいる。夜通しお酒を飲んで酔っ払って家に帰ってくる人と、これから働きに行く人。問題は、僕がそのどちらにも属しているということ」
VDM (Vie de merde)より
国民生活に重大な影響を与える法案がちゃんと議会で話し合われるだけフランスはましですね。某国は内閣だけで決めちゃいますから(爆)
by opas10 (2015-02-22 13:11)
opas10さん
議会にかけるほどのことじゃないとか言って、勝手に内閣だけで決めてしまってますね。⚪︎⚪︎さん、調子に乗りすぎじゃないですかね。
by carotte (2015-02-22 21:21)