続・故郷のキャンディ その2 [フランスのお菓子]
ごたごた続きのマクロン法は、内閣不信任案が提出されましたが否決され、無事採択されることが決まりました。やれやれですね。
さて、キャンディ・シリーズの二回目は、フランス西部の都市ナントで作られているキャンディを紹介します。
ナントと言えば、以前、ベルランゴというキャンディを紹介したことがありますが(→こちら)、今回はリゴレット(rigolettes)です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年2月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがリゴレット。
あのヴェルディ作のオペラ「リゴレット」から来ています。
このキャンディの発明者シャルル・ボユさんが飼っていた猫にこの名前をつけていたのがそもそもの由来。
このお店では5年前からこのリゴレットを販売しています。お店の名前もLes Rigolettes Nantaises。
このキャンディが生まれたのは今から100年以上も前のこと。
ここからそう遠くないところにお店を出していたシャルル・ボユさんが、1902年に作って売り始めたそうです。
1960年くらいまで営業していましたが、今では製造も販売もしていません。
しかし、りっぱな店構えが残っており、ナント市の文化財に指定されているそうです。
この味を残そうと立ち上がったのが先ほどのお店のオーナーであるステファヌさんです。
「ちょっと甘酸っぱいキャンディですよ。それにかりっと噛むのが楽しいんです」と女性客。
リゴレットはフルーツの味がします。
レモン、マンダリンオレンジ、パイナップル、フランボワズ、カシス、梨、イチジク、オレンジ等々。
ここでは発明された当時のレシピで作られています。
こうしてリゴレットを割ると、中にはフルーツのジャムが入っています。
「リゴレットの特徴は硬さと柔らかさを同時に味わえることです」と製造責任者の方。
フルーツの味の砂糖水を140℃まで熱して煮詰めます。
それから70℃まで冷まして、練りの作業に入ります。すごく熱そうですね。
リゴレットは5人の職人さんが手作りで製造しています。
冷ましては練り、練っては冷ます作業が続きます。
あとは機械で細長く伸ばしてカットしたらリゴレットの出来上がりです。
ジャムは機械で注入するのでしょうか?映像には登場しませんでした。企業秘密???
最後の仕上げは、リゴレットを鍋にいれ、水分を加えながら熱していきます。こうすることで食べやすくなるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、朝食を取りながら、いつも飲んでいるジュースのボトルに書かれている成分表を読んだ。そして、自分が毎朝パイナップルジュースを飲んでいたことに気がついた」
VDM (Vie de merde)より
製造工程で随分人手がかかっていますね、しかもなかなか大変そうな作業。となるとお値段もけっこうしそうなので、日常に食べると言うよりも高級品でしょうか。
by opas10 (2015-02-22 13:30)
opas10さん
日本でも輸入されているみたいです。なんと5粒入りの缶一個で1000円くらいします。現地ならもう少し安いと思われますが、それでも高級品の部類にはいりそうです。手がかかっているから仕方ないですね。
by carotte (2015-02-22 21:33)