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続・故郷のキャンディ その3 [フランスのお菓子]

 キャンディ・シリーズの三回目は、フランス第二の都市リヨンのシンボルのようなキャンディを紹介します。


 以前の記事ではCoussin de Lyon(クッサン・ドゥ・リヨン)(リヨンのクッションという意味)というキャンディを紹介しました。(→こちら


 中にチョコレートを挟んだ緑色のクッションの形をした上品なキャンディでした。


 今回は、Cocon de Lyon(ココン・ドゥ・リヨン)(リヨンの繭という意味)という名のキャンディです。

 Paris_CaluireEC.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年2月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 蚕の繭の形をしたキャンディ。それがココン・ドゥ・リヨン。


 本物の繭なら白いところですが、こちらは鮮やかな黄色。


 黄色に色付けされた砂糖5キロを熱してドロドロにとかし、これにアーモンドの粉を加え固めたものを臼で粉にして再度固めて作ります。


 ここは、リヨン近郊の町カリュイル=エ=キュイルにあるお菓子屋さんChocolyonの工場。


 「ここにしかないキャンディを皆さん喜んで買っていかれます」と工場の女性。


 ココンの中には、カシューナッツ、砂糖漬けオレンジ、リキュールで作られたプラリネが入っているようです。


 かりっとかじると中はとろっとしているとか。それが人気の秘密のようです。


 ココンは1953年に生まれました。当時のリヨン市長の意向で作られたキャンディでした。


 「リヨンはグルメの町としてすでに知られていましたが、甘いお菓子となると名物になるものがありませんでした。そこでお菓子屋さんたちが知恵を絞って作り出したのです。ヒントになったのがこの蚕の繭です」


 当時のリヨンは絹産業のさかんな土地でもあったのです。


 これならリヨンのお土産にもなりそうですね。


 現在、このココンを作っているのはこの工場だけ。1日に5キロほど生産するそうです。


 四季を通じてリヨンの人たちに食べられています。 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日、僕は家を出ることになった。親に守られ暖かい繭のような家。父が大泣きした。というのも、僕が家に一つしかないゲーム機を持って出ることにしたからだ」


 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 4

yuzuhane

フランスの方はものすごいチョコレート好きですが、各地にボンボンもいろいろあるんですね。絹製品の盛んなリヨンにちなんだ繭のかたち、地域の特色アピールにもつながっているんですね。
by yuzuhane (2015-02-22 12:13) 

opas10

これまた手のかかったキャンディー!でも形をみているうちに、なぜか蜂の家の「まゆもなか」が無性に食べたくなりました(笑)
by opas10 (2015-02-22 13:38) 

carotte

yuzuhaneさん
去年くらいから始まったこのキャンディ・シリーズですが、これを見てつくづくいろんな種類があるんだなと思います。今回のはうまいことリヨンの土地柄に合わせたものができましたね。
by carotte (2015-02-22 21:35) 

carotte

opas10さん
確かに、これは「まゆもなか」のキャンディ版ですね。
緑茶に「まゆもなか」いいですねえ〜。
食べたくなってきます。^^

by carotte (2015-02-22 21:38) 

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