地方都市のパサージュ その1 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
空から見たパリやロンドンを見せてくれた鷲のダニエル。コルシカ島に帰ったものとばかりと思っていたら、今度はドバイにやってきていました。
地上830mからの映像に興味のある方は→こちら。
遠くにペルシャ湾も見えていました。空の旅を終えたダニエル。まっすぐに飼い主のところへ帰って行きました。
今度こそコルシカ島でのんびりしてくださいね。
さて、今年1月にパリのパサージュ(アーケード街)を紹介しましたが(→こちら)、今日から、地方都市にあるパサージュを3回のシリーズで紹介します。
第一回目の今日は、フランス東部ナント(Nantes)のパサージュです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年3月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
本日のナントは雨。そんな時通るのがパサージュ・ポムレ(Pommeraye)。
1840年に完成。1843年開業です。
19世紀に造られたパサージュの中でもその美しさで5本の指に入るとか。
これまで見てきたパサージュに比べると一回り規模が大きいようです。しかも三階建て。
あまりに天井が高いせいでしょうか?屋根があるのをすっかり忘れて傘をさしたまま歩いている方もいました。
この大階段を境に、文化施設のある階と商業施設のある階が分かれています。
こうしてみてみると、古い建物には見えません。手入れが行き届いているからでしょう。
「昔はちょっと黒ずんでたんですが、最近の修復でとても明るくなりました」とカップル。
修復が始まってすでに2年あまりが過ぎましたが、まだあと6ヶ月は続くそうです。
「ここは商業施設です。営業をやめてパサージュを閉めるわけにはいきません」と関係者の方。
国の文化財にも指定されているこのパサージュは、定期的に修復工事が行われていいます。
大階段を近くでみると、ずいぶんと細かな細工があちこちに施されているのがわかります。
そして奥に入っていくと、そこは住居スペースになっていました。
かつては県人会の宿泊施設だったのを高級アパートに作り変えている真っ最中なのだとか。
ある一室からはパサージュのすばらしい眺めを楽しむことができます。
商業施設の方はといえば、2坪ほどしかない小さな店や、収集家向けの切手屋さんなどもあり、バラエティに富んでいます。
そして、修復のための費用を各お店がいくらか負担しているそうです。
パサージュの時計が夜の8時をさすと閉門の時間です。パリのヴィヴィエンヌと同じで夜には門が閉じられます。
映像には登場しなかった3階の写真をみつけました。美しいですねえ〜。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、母が突然私のアパートにやってきた。『さっき、階段のところで浮浪者みたいなのに会ったわよ』ママ、それはたった今出てった私の彼。来週、正式に紹介することになってるのに・・・」
VDM (Vie de merde)より
去年、主人が再開発都市の視察でナントにも訪れ、このパッサージュの写真見ましたが、3階建てというのは珍しいですね。古い造船所とかリノベーションに力を入れている都市みたいなので、ここも修復して新たな利用を目指しているんでしょうね。毎年5月にある音楽の祭典ラフォールジョルネはナントが生みの親だそうですね。
by yuzuhane (2015-03-21 20:57)
これは商業施設というよりも美術館と言った方がよいですね、実に美しい!ここならば一日中いても飽きない自信があります(笑)
by opas10 (2015-03-22 23:52)
yuzuhaneさん
パサージュの規模って様々なんですねえ。ここは贅を尽くした三階建です。テナントの皆さんの団結力も強いようなのでまだまだ繁栄しそうです。ラフォールジョルネはあちこちでよく聞きますが、ナントが生みの親だったのですね。今年も5月に盛大に開催されるんでしょうね。
by carotte (2015-03-29 11:46)
opas10さん
三階の美しさに驚きました。ほんとに美術館みたいです。細かな細工があちこちに施されているようなので、それなりの時間を割いて見学するときっと楽しいですよ。
by carotte (2015-03-29 11:47)