エリゼ宮 その１ [パリ]
近くの公園の桜の木、本日、蕾がもも色に変わっていました。明日か明後日には開きそうで楽しみです。
さてフランスは、現在、県議会選挙の真っ最中。
フランスの場合、投票は２回行われます。１回目の投票で過半数を獲得してしまえば当選となりますが、そうでなければ２回目に決選投票が行われます。
先週の日曜日の22日に1回目の投票が行われ、結果は右派の優勢。
左派で政権与党の社会党は、オリンピックに例えればかろうじて銅メダルを手にできる位置で持ちこたえている模様。
今週末に予定されている２回目の投票で社会党の巻き返しなるか？との質問に、80%の人が「無理」と答えています。
テロ事件でちょっと上がったオランド大統領の支持率もあっという間に元に戻ってしまいました。
そのオランドさんが執務室兼住まいとして使っているのがエリゼ宮。日本風に言えば大統領官邸です。
その舞台裏を3回のシリーズで少し覗いてみましょう。第１回目は、大統領の料理人です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。（フランスのTV局TF1で2015年3月22日に放送）
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
エリゼ宮ができたのは1718年のこと。
現在、ここで働いている人の数は900人。想像以上に多いですね。
その中の一人が料理人のギヨーム・ゴメズさん（36歳）。
エリゼ宮で働いて17年になります。
エリゼ宮には外国からのお客様が次々とやってきます。
大統領の食事の他に、こうした歓迎のための料理を作るのもギヨームさんの仕事。絶対に失敗は許されませんから神経を使うそうです。
また要人の中には豚肉や魚はダメなんていう人もいて、それに合わせて臨機応変に対応しなくてはなりません。
そして適切な食材選びもシェフの仕事の一つ。ちょうどバゲットが届いたようです。あの「パリで一番おいしいバゲット」でしょうか？
食材が届くのを待ってばかりではいけません。自ら出かけて行って確かめます。
ここはコルシカ島。養殖所には生きのいい魚がいっぱいです。
品質がいいという他に、持続可能な食材という意味合いもあってここから仕入れているようです。
そしてシェフのギヨームさん、大切な集まりにも出席します。
各国の国家元首の料理人だけが集まるお食事会です。ロンドンで開催されました。
安倍さんの料理人も出席したんでしょうか？面白い話が聞けそうな集まりですね。
エリゼ宮で働いて17年になるギヨームさんですが、初めて働き始めた時、官邸の主はシラク大統領でした。
その次はサルコジ大統領。そして最後はオランド大統領です。
そして今ではWHO’S WHOに名前を連ねるようなシェフになりました。
ギヨームさん、ちょっと太りすぎでは？と思っていたら、こうしてボクシングで身体を動かしていました。
「ここへ来るとすべてを忘れて一人のボクサーになれるんです」
職場に戻れば厨房の責任者としての一日が始まります。36歳にしてこの貫禄。
これからまた10年、20年と続けていくことになるのでしょうね。
＊＊＊＊＊＊＊＊ フランス人のつぶやき ＊＊＊＊＊＊＊
「今日、彼女と仲直りをするために、彼女の好きなケーキをハート型にして作ることにした。しかし、厨房でケーキを焼いている最中に、真ん中から真っ二つに割れてしまった」
VDM (Vie de merde)より
国家元首の料理人だけが集まる食事会なんてあるんですね！何が話し合われるのか、興味津々です（笑）
by opas10 (2015-03-29 16:52)
opas10さん
限られた人たちだけの集まりですね。よく考えると、こんな集まりを企画するなんてちょっと面白いですね。みんなで集まって苦労話とかあるんじゃないですかねえ。愚痴を言い合ったり・・・^^
by carotte (2015-03-29 23:32)