地方のお宝 その1 [フランドル地方]
桜の開花とともにお別れしたはずの冬が戻ってきて、少々がっかりです。
気温が上がらず、ぐずついたお天気も来週の火曜日まで続くようなので、それまでの辛抱です。
さて、今日から5回のシリーズで、フランスの地方にあるお宝のような場所を紹介します。
第一回目の今日は、フランス北部ノール県にあるエスタミネ(フランドル地方の居酒屋)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年4月6日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
ここはノール県の県庁所在地リールのエスタミネ。にぎやかですね。
歌っているのはこの地方の大衆音楽。日本だったら北海道の居酒屋でソーラン節など歌うのと同じでしょうか。
「この地方独特のお店です。この雰囲気がとても気に入っています」と男性。
「こうして演奏するのが大好きなんです」とアコーディオンを弾くイヴェットさん、75歳。
もう一つ別のエスタミネを訪ねてみましょう。
こちらのお店のファサードにはフランドル語で「ようこそフランドルへ」と書かれていました。
中ではお客様がお食事の真っ最中。皆さんが召し上がっているお料理はボリュームたっぷり。ここにはダイエットなどという言葉はありません。
フランドル地方の代表的な料理がカルボナード・フラマンド。
「お肉をビールで煮込んだ料理です。とろ火で3〜4時間煮込むんです。味は甘辛で、口にいれるとお肉がとろけるんです」とオーナーのカトリーヌさん。
そのほかに、ポッチェヴェレーシュという肉の鍋料理、ジュニエーヴル風味のアンドゥイエット(腸詰)、鶏のマロワルチーズソースがあります。
そして欠かせないのがビール。この地方には300種類ものビールがあるそうです。
「ポッチェヴェレーシュを食べるときは必ずフランドル地方のビールを飲みますよ」と男性客。
エスタミネは古いものをインテリアの装飾として使うことが一般的。
その代表的なお店がベルグにあります。
お店の中に入ってみると・・・確かに古いお皿やキッチン用品が飾ってあって、ノスタルジックな感じです。
お店の一角には、この地方独特のゲームを楽しむコーナーもあります。
なんだか皆さん、大量にフライドポテトを召し上がってました。やはりベルギーに近いからでしょうか?
「エスタミネは、昔は村のビストロみたいなお店で、村人が集まっておしゃべるできるような場所だったのです。だから今でもこんな雰囲気になっているんです」とお店の方。
フランドルを満喫したかったらエスタミネに行くとよさそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、庭で愛犬と遊んでいると、妻が買い物から戻ってきた。妻は犬を呼び寄せようとドッグフードの袋を振って見せた。そして次に、私を呼び寄せようとビールのパックを振って見せた」
VDM (Vie de merde)より
ここではワインではなくてビールなんですね。カルボナードフラマンド、大好きで、うちでも真似して作りますが、本場の味にはかないません。味はその土地の空気も手伝って生まれるんでしょうね。
by yuzuhane (2015-04-10 22:12)
yuzuhaneさん
カルボナードフラマンドはよく番組に登場するので私も作ってみたいなと思っていますがまだ実際に作るまでには至っていません。ビールで煮込むとなるとお肉がかなり柔らかそうですね。やはり土が違うと食材の味も違ってくるのでまった同じというわけにはいかないですねえ〜。
by carotte (2015-04-11 15:50)
大量のフライドポテトには圧倒されました(笑)。お肉を煮込む際には、ビールを使うとコクが出るようですね。スキヤキを作る際にも、割下にビールをほんの少し足すと味がよくなるそうです。
by opas10 (2015-04-12 22:08)
opas10さん
フライドポテトの量がすごかったですね。全部の料理に付け合わせてありましたし別のお皿にお代わり用のも山盛りになってました。
すき焼きにビールなんですね。お肉も柔らかくなっておいしそうです。今度試してみます。
by carotte (2015-04-15 15:18)