エルミオヌ号いよいよ出発 [トピックニュース]
1776年、アメリカ独立戦争が勃発したと聞いて、フランスからわざわざ義勇兵としてアメリカに渡ったのがラファイエット侯爵。
そして、侯爵を乗せて大西洋を横断しアメリカまで航海した船がエルミオヌ号です。
昨年、このエルミオヌ号のレプリカが完成しました。
当時と同じ道具と同じ材料を使い、まったく同じサイズで再現されたレプリカです。
試験航海を終わって、本日、いよいよアメリカに向かって出発することになっています。
18世紀さながらに、ラファイエットと同じ航海をたどります。
乗組員は全部で70人ほど。それぞれ17の持ち場に分かれて任務をこなします。
アメリカまでは7週間ほどの船旅。いったいどのような旅になるのでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年4月16日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
エルミオヌ号はフランス西部の港町ラ・ロシェルから出発しアメリカのヨークタウンへと向かいます。
大西洋で本番さながらに航海するエルミオヌ号。
止まるも進むも風しだい。あいにくこの時は風がなく帆は畳まれていました。
朝の日課はまずデッキの掃除から。次に舵の準備と点検。乗組員の打ち合わせも行われます。
乗組員は皆やる気満々。デッキ待機、見張り、休憩の3つを4時間ごとの交代で行うのが基本です。
寝室はこんな感じ。ベッドとハンモックがあるようです。さすがに明かりは電気ですね。
プライベートスペースはここだけのようです。素人から見ると、約2ヶ月間をこんな風にすごすのは楽ではなさそう。やはり船乗りだからこそできることかもしれません。
船には調理師も乗船しています。
昔は食用に生きた動物を乗せていたそうですが、さすがに今はそんなことはしません。保存技術が進歩したおかげ。
美味しいパンが焼けて、食堂では食事が始まっていました。
乗組員はお揃いの赤いTシャツ。
ラ・ロシェルを出発したエルミオヌ号は、まずアフリカ西部のスペイン領カナリア諸島のラス・パルマスに向かいます。
そこからアメリカのヨークタウンを目指します。
アメリカでは、バルティモア、フィラデルフィア、ニューヨーク、ニューポート、ボストン等に寄港し、その後フランスへと戻ることになっています。
無事の航海を祈ります。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、8ヶ月も待ちに待った夏のバカンスがやってきた!海、ビーチ、海水浴・・・クラゲ、刺される、アレルギー、病院に担ぎ込まれる・・・」
VDM (Vie de merde)より
映画に出てくる船みたいですね。帆をははった姿は美しいです。毎朝デッキ掃除するんですね。なんかフランス人にしては働き者な感じ。確かにあのスペースで長い旅をするのはちちょっと窮屈でしょうが、デッキからの海、空、の眺めは雄大ですからそれに救われるんでしょうね。ラロシェルってカキが有名なとこでしたか?
by yuzuhane (2015-04-18 12:14)
yuzuhaneさん
見れば見るほど美しい船ですね。
こういうところではフランス人も働き者になるみたいです。^^
海が好きな人にとっては何ものにも変えがたい経験でしょうね。きっともっとたくさんの人が乗船を希望していたのかもしれません。そういえば、カキの養殖はノルマンディとかブルターニュでよく聞きますが、もともとはラロシェルが発祥の地だというようなことを聞いたような気がします。
by carotte (2015-04-19 14:36)