SSブログ

ATMがない [地方の小さなできごと]

 3月の下旬から4月にかけてなかなか気温が上がらず寒い日が続いたので、ゴールデンウィークはどうなるんだろうと思っていたら、いつものように初夏の陽気になりました。よかったです。

 

 そして、ロイヤルベビーは期待通り女の子でしたね。これを記念してロンドンのタワーブリッジの照明がピンク色になってました。

 

 おめでたい話でこれまた良かったです。

 

 さて本日は、フランス中部の人口740人ほどの小さな村のお話です。

Paris_Merinchal.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年5月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 お肉屋さんにレストラン、タバコ屋さんにパン屋さん、だいたいのお店は揃っているのに、この村にはATMがありません。

 

 かつてあった銀行は閉まってしまい、それ以来、ATMがなくなってしまいました。

 

 現金が必要な時は、15キロほど離れた町まで行って引き出してこなくてはなりません。

 

 「あちらへ行って現金を引き出したら、あちらで買い物をすませてくることになります。わざわざここまで戻って買い物をするなんてしないですからね」とパン屋さん。

 

 そこでこのパン屋さんではツケで買ってもらうことにしたそうです。

 

 まとめて月に一回小切手で払ってもらうとか。

 

 そして、こちらの食料品店では少額でもカードでの支払いを受け付けることにしました。

 

 カードの場合、手数料として63サンチームユーロを銀行に支払わなくてはならず、少額になればなるほど利益率が下がります。

 

 その上、ちょっとした銀行まがいのことまでしているそうです。

 

 「30ユーロの現金が必要になって、小切手を切ってお店に渡し、現金をもらったりしてます」とお客の男性。

 

 どうも銀行はあるにはあるようですが、口座を持っている人だけに限られておりATMはないそうです。

 

 そこで、ATMの設置に向け署名運動が始まりました。

 

 公共サービスの一環としてATMを置いてもらえるよう行政に働きかけるつもりのようです。

 

 なんでも銀行振込の時代にATMがないとなると不便ですね。

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、自転車をすぐ後ろに止めて、ATMでお金を引き出そうとした。気になって後ろを振り向くと・・・自転車が消えていた。そしてATMを見ると、カードが消えていた」

 

VDM (Vie de merde)より




nice!(51)  コメント(4) 

nice! 51

コメント 4

huck

フランスの田舎を歩いていると、小さな村(集落と言ったほうがよいような)では、パン屋と肉屋が大体あって、あとはタバコ屋(映像にも出てくるプレスの看板のある雑貨屋かカフェ)とレストランがあるかないか。この村は、vivalというスーパーもあるようなので、まだ大きい方。だから増々ATM設置要望の声が大きいのでしょうね。田舎ばかり歩いていると、ちょうど現金が欲しい時にATMがないッ!という時がよくありました。ある村で、ジット代8ユーロを払い、残った12ユーロで、ようやくレストランの夕食にありついて、そのマダムに次の村にATMがあるからと教えられたことなどを思い出します。サンチャゴの道について言えば、日本カミーノ・デ・サンティアゴ協会の巡礼路案内は親切で、通るすべての村についてATMがあるかないかの案内が書かれています。但し、スペインについてだけですが。長くなってしまいました。すみません。
by huck (2015-05-03 12:25) 

carotte

huckさん
旅行中は高額の現金は持たないですね。ATMから必要な分だけ引き出して使うようになります。私の場合は車か列車での移動なのでATMがなくて困ったというようなことはありませんが、歩きとなると切実な問題ですね。vivalはスーパーなんですね。となると、おっしゃる通り村としてはそれなりに買い物をする人がいるということのようです。このニュースを見ていると、確かにATMがあるのとないのとでは状況がだいぶ変わる気がします。ATMがなければ素通りしそうですが、あれば立ち止まりますね。ついでに買い物をとなりそうです。フランスではタバコと新聞・雑誌の販売がセットになっている場合が多いですね。日本で言えばキオスクみたいなものですね。
by carotte (2015-05-04 15:06) 

opas10

確かに小額の買い物でカードを使われると、お店にとっては利益率を圧迫するので歓迎できないですね。ならば、村の商店街でプロペイドカードを発行しちゃえばいいのに、と考えてしまいました。機械やシステムの初期投資はあるものの、チャージして使うようにすると結構儲かるんですよ、胴元は(笑)
by opas10 (2015-05-06 23:22) 

carotte

opas10さん
あのチャージして使うやつ、儲かるんですか!そうやって使っている私は胴元の思うツボですね。^^; このチャージして使うカード、あちこちでやってますね。覚えているだけでも10種類以上あります。儲かるから皆やりたがるんですね。
by carotte (2015-05-13 00:21) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。