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パリ マレ地区 その1 [パリ]

 今日から3回のシリーズでパリのマレ地区を紹介します。


 マレ地区とは下記の地図の通り、3区+4区あたりに該当します。


 一体どんなところなんでしょう?初回はちょっと盛りだくさんです。

Paris_Paris.jpg
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年5月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 マレ地区は、年間2700万人が訪れる、パリジャンにも観光客にも人気の界隈です。


 こちらのお城では王妃マルゴがくらしていました。そして、サン=ポール教会や、個人のお屋敷だったオテル・ドゥ・シュリー(Hôtel de Sully)もあります。


 オテル・ドゥ・シュリーは17世紀に建てられたルイ13世様式の建築物です。


 マレ地区にはあのポンピドゥーセンターもあります。観光で必ず訪れる場所ですね。ここの近代美術館はおすすめです。


 そして、マレ地区と言えば、なんと言ってもヴォージュ広場。ここ全体が文化財になっています。


 古い建物と石畳の小さな路地は時間をかけて散策すれば新しい発見がいっぱいありそうです。


 マレ地区の南西部の角、リヴォリ通り沿いにあるのが百貨店のBHV(ベー・アッシュ・ヴェー)。


 ここの地下のフロアーには日曜大工に必要なあらゆるものが置いてあります。日本で言えば東急ハンズのようなところ。


 「車付きの荷車を探しに来たら、ちゃんと売ってましたよ」と女性客。


 BHVの歴史は古く、開業は1856年です。


 「この地域の人たちのために作られた店ですが、観光客の方もたくさんお見えになりますよ」と支配人。


 リヴォリ通りから一歩路地に入ると、緑に囲まれた小さな広場があったり、ストリートミュージシャンが音楽を奏でる通りがあったりと散歩楽しむにはうってつけです。


 そして、この界隈なら日曜日もお店が開いていて、ショッピングを楽しむことができます。


 ちょっと面白いのがアンファン・ルージュの市場。1615年からあるパリで一番古い市場です。(興味のある方は以前の記事を→こちら


 こちらの花屋さんはここで3代にわたってお花を売り続けてきました。


 この市場からすぐのところにあるのがカルナヴァレ博物館です。ここではパリの歴史を知ることができます。また建物自体も貴重な文化財です。


 この博物館には30万枚もの古い写真が保存されています。1905年頃に撮影されたもので、当時と現在を見比べるととても面白そうです。


 かつて石畳の上を走っていたのは車ではなく、馬車でした。


 そして、時の流れとともに住人にも変化がありました。


 第1次世界大戦後にフランスに移住してきた中国人がここに住み始め、もっぱら縫製で暮らしを立てていました。それが現在は、卸売業やレストランにとって変わりました。


 「フランスで生き残り、うまく暮らし、その上、成功を納めることができたんです」と中国系の男性。


 「種類もたくさんあって、値段もリーズナブル。しかも配達も早いんです」とフランス人客。


 マレ地区は、1980年代初頭に同性愛者を受け入れたところでもあります。ここには、パリで初めての同性愛専門の本屋さんLes Mots à la Boucheがあります。


 「ここに来るようになってかれこれ17年になります。ミシマやジイド、ジャン・ジュネなど同性愛文学の本が手に入りますから、とても助かっています」と男性客。


 こんな本屋さんがあったなんて初めて知りました。マレ地区は奥が深いですね。


 今では同性愛者も異性愛者も仲良く暮らす街になっているとか。


 2013年に同性愛者の結婚が認められるようになってからさらに開放的になったそうです。こちらのバーでは一つのテーブルを同性愛者と異性愛者が囲んでお酒を楽しんでいます。


 そしてマレ地区はアーティストの街でもあります。


 この小さな劇場Café de la Gareは1968年に作られました。かつてはガレージだったそうです。


 また近くにはダンス教室もあります。パリでも有名なダンス教室です。興味のある方は以前の記事を→こちら

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、つくづくパリの生活に慣れてしまったなと思った。というのも、田舎に帰って寝ようとしたら車の音が聞こえないのでなかなか寝付けなかったのだ」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

随分と多彩な表情を持っている地区ですね。NYもそうですが、同性愛の人たちが集まると、センスのよい店が集まり、アートが盛んになって町が元気になるから不思議です。
by opas10 (2015-06-02 22:46) 

carotte

opas10さん
マレ地区は一時期インテリの集まる場所として知られていましたが、同性愛者のことは初めて知りました。何か既存の価値観を打破するような考え方が街に深みをもたせているのかもしれませんね。
by carotte (2015-06-06 12:10) 

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